キーワード ギリシア悲劇 が含まれる動画 : 12 件中 1 - 12 件目
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読解『アガメムノン』本編動画
35閣です。ギリシア悲劇『アガメムノン』本編動画です。
ギリシア悲劇を何作か取り扱ってるのですが、製作者に観劇の趣味はなくあくまで本で読んだものの紹介なので、タイトルに読解とつけてます。
参考資料:グーテンベルク21『ギリシア悲劇全集』内山敬二郎先生訳
岩波文庫『アガメムノーン』久保正彰先生訳
制作環境:ゆっくりMovieMaker4
キャラ素材:nicotalk&キャラ素材配布所様より きつねゆっくり
その他素材(あいうえお順)
甘茶の音楽工房 様
いらすとや 様
Wikipedia 様
ニコニ・コモンズ 様
その他ネットで拾った画像等。
読解『アガメムノン』導入動画
YouTubeで動画投稿している35閣です。
なかなか再生数が伸びないのでニコニコにも投稿してみます。
冒頭部分は、一度アイスキュロス作品を扱おうとして諦めたという経緯からです。
参考資料:グーテンベルク21『ギリシア悲劇全集』内山敬二郎先生訳
岩波文庫『ギリシア神話』アポロドーロス著 高津春繁先生訳
制作環境:ゆっくりMovieMaker4
キャラ素材:nicotalk&キャラ素材配布所様より きつねゆっくり
ニコニコ静画様より 坂本アヒル様の立ち絵素材集
その他素材(あいうえお順)
甘茶の音楽工房 様
いらすとや 様
Wikipedia 様
ニコニ・コモンズ 様
その他ネットで拾った画像等。
【ゆっくり解説】「オイディプス王」を漫才にしてみた
ギリシア悲劇「オイディプス王」を、ゆっくり解説風の現代劇にアレンジしてみました。30分動画を見るだけで、「オイディプス王」のすべてが理解できます(誇張)。
私は原作の初読時、「なぜオイディプスは自らの犯罪を忘れていたのか」について理解に苦しみました。その意味について、本動画では私なりの解釈を与えたつもりです。答えは一つではないと思うので、ぜひ自由に考察して頂けると幸いです。
余談ですが、クレオンの性格は原作から大きく変えています。モチーフは岸田総理です(笑)
ゆっくりと知る世界の物語―第2話「アルゴー号冒険譚」
セブン氏の「コンパクト劇場」に影響を受けて作りました。
同じテーマで二本のゆっくり劇場を投稿しております。
一番使っている言葉がZAPな気がする…w
あと今回紹介した「クロウカシス書店」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40977126
新・ゆっくり東方(オリエント)物語マイリスト→mylist/65245965
ゆっくり東方(オリエント)物語マイリスト→mylist/57305104
ゆっくりTRPGマイリスト→mylist/59907388
図書館解説→mylist/63763120
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メールアドレス:lurjivenera★gmail.com
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◆Amazonほしいものリスト
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3CSJR6CQA96XN?ref_=wl_share
◆主な参考文献
・アポロドーロス著、高津春繁(1953)「ギリシア神話」岩波書店
・アポロニオス著、岡道男訳(1997)「アルゴナウティカ―アルゴ号物語」講談社
・エウリピデス著、松平千秋訳(1986)「ギリシア悲劇3―エウリピデス上」筑摩書房
・ヘシオドス著、廣川洋一訳(1984)「神統記」岩波書店
・ヒュギーヌス著、松田治・青山照男訳(2005)「ギリシャ神話集」講談社
・R.グレイヴズ著、高杉一郎訳(1998)「ギリシア神話」紀伊国屋書店
・K.ケレーニイ著、植田兼義訳(1985)「ギリシアの神々―神々の時代」中央公論社
・北川誠一(1998)「ザカフカ―スの民族問題と歴史記述」弘前大学
・篠崎三男(2013)「黒海沿岸の古代ギリシア植民市」東海大学出版会
・J.Colarusso(1992)"Nart Sagas from the Caucasus: Myths and Legends from the Circassians, Abazas, Abkhaz, and Ubykhs"Princeton Univ Pr
(3/3)鈴木忠志×東浩紀 司会=上田洋子 「テロの時代の芸術——批判的知性の復活をめぐって」@SCOT_Toga @hazuma @yuvmsk【2015/5/23収録】
昨年、鈴木忠志の代表作『トロイアの女』が再演された。初演は1974年。ギリシア悲劇を同時代の日本に置き換えた斬新な演出が話題となった作品。1989年以降、長いあいだ上演されていなかった。
『トロイアの女』は暴力の物語だ。ギリシアとの戦争に負けたトロイアでは、男たちは皆殺しにされ、生き残った女たちは強姦され、奴隷として戦勝国に連れて行かれる。暴力とはなにか、人間とはなにか、問い直すことを現代の観客に強いる、演劇の強度がそこにはある。なぜいま『トロイアの女』を再演するのか。鈴木はアフタートークで、テロの時代に対応するためだと述べた。その言葉を聞いた東浩紀からの提案で、今回の対談は実現した。
鈴木忠志は、早稲田大学在学中に学生劇団を立ち上げ、早稲田小劇場を開設した伝説の演劇人。1976年に東京を離れて富山県利賀村に本拠地を移し、劇団名もSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称。磯崎新とともに合掌造りの古民家を劇場に作り変え、世界演劇祭を開催し、過疎の村を世界の演劇人が集まる演劇の聖地に変えてみせた。いまのアートフェスティバルの先駆であり、都市を舞台とする盟友寺山修司とはまったく異なる戦略である。1997年からは劇団と劇場が一体となった公立劇場静岡県舞台芸術センター(SPAC)を成立させ、初代芸術総監督として、文化行政に新しい道を示した。ゲンロンカフェの客層には、『批評空間』のアドバイザリーボードに名を連ねた唯一の演劇人として知られているかもしれない。
古代ギリシアの時代から、歴史の物語化や国家意識の形成の中心としてあった演劇。いま、演劇、そして演劇人はなにをすべきか。テロリストの惨殺映像が世界中を瞬時に駆け巡る時代に、そもそも「劇的なもの」とはなにか。そして現代社会において芸術はどのような役割を担い得るのか。 世界演劇をリードする鈴木忠志を迎えて、東浩紀が尋ねる異色の対談。
(2/3)鈴木忠志×東浩紀 司会=上田洋子 「テロの時代の芸術——批判的知性の復活をめぐって」@SCOT_Toga @hazuma @yuvmsk【2015/5/23収録】
昨年、鈴木忠志の代表作『トロイアの女』が再演された。初演は1974年。ギリシア悲劇を同時代の日本に置き換えた斬新な演出が話題となった作品。1989年以降、長いあいだ上演されていなかった。
『トロイアの女』は暴力の物語だ。ギリシアとの戦争に負けたトロイアでは、男たちは皆殺しにされ、生き残った女たちは強姦され、奴隷として戦勝国に連れて行かれる。暴力とはなにか、人間とはなにか、問い直すことを現代の観客に強いる、演劇の強度がそこにはある。なぜいま『トロイアの女』を再演するのか。鈴木はアフタートークで、テロの時代に対応するためだと述べた。その言葉を聞いた東浩紀からの提案で、今回の対談は実現した。
鈴木忠志は、早稲田大学在学中に学生劇団を立ち上げ、早稲田小劇場を開設した伝説の演劇人。1976年に東京を離れて富山県利賀村に本拠地を移し、劇団名もSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称。磯崎新とともに合掌造りの古民家を劇場に作り変え、世界演劇祭を開催し、過疎の村を世界の演劇人が集まる演劇の聖地に変えてみせた。いまのアートフェスティバルの先駆であり、都市を舞台とする盟友寺山修司とはまったく異なる戦略である。1997年からは劇団と劇場が一体となった公立劇場静岡県舞台芸術センター(SPAC)を成立させ、初代芸術総監督として、文化行政に新しい道を示した。ゲンロンカフェの客層には、『批評空間』のアドバイザリーボードに名を連ねた唯一の演劇人として知られているかもしれない。
古代ギリシアの時代から、歴史の物語化や国家意識の形成の中心としてあった演劇。いま、演劇、そして演劇人はなにをすべきか。テロリストの惨殺映像が世界中を瞬時に駆け巡る時代に、そもそも「劇的なもの」とはなにか。そして現代社会において芸術はどのような役割を担い得るのか。 世界演劇をリードする鈴木忠志を迎えて、東浩紀が尋ねる異色の対談。
(1/3)鈴木忠志×東浩紀 司会=上田洋子 「テロの時代の芸術——批判的知性の復活をめぐって」@SCOT_Toga @hazuma @yuvmsk【2015/5/23収録】
昨年、鈴木忠志の代表作『トロイアの女』が再演された。初演は1974年。ギリシア悲劇を同時代の日本に置き換えた斬新な演出が話題となった作品。1989年以降、長いあいだ上演されていなかった。
『トロイアの女』は暴力の物語だ。ギリシアとの戦争に負けたトロイアでは、男たちは皆殺しにされ、生き残った女たちは強姦され、奴隷として戦勝国に連れて行かれる。暴力とはなにか、人間とはなにか、問い直すことを現代の観客に強いる、演劇の強度がそこにはある。なぜいま『トロイアの女』を再演するのか。鈴木はアフタートークで、テロの時代に対応するためだと述べた。その言葉を聞いた東浩紀からの提案で、今回の対談は実現した。
鈴木忠志は、早稲田大学在学中に学生劇団を立ち上げ、早稲田小劇場を開設した伝説の演劇人。1976年に東京を離れて富山県利賀村に本拠地を移し、劇団名もSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称。磯崎新とともに合掌造りの古民家を劇場に作り変え、世界演劇祭を開催し、過疎の村を世界の演劇人が集まる演劇の聖地に変えてみせた。いまのアートフェスティバルの先駆であり、都市を舞台とする盟友寺山修司とはまったく異なる戦略である。1997年からは劇団と劇場が一体となった公立劇場静岡県舞台芸術センター(SPAC)を成立させ、初代芸術総監督として、文化行政に新しい道を示した。ゲンロンカフェの客層には、『批評空間』のアドバイザリーボードに名を連ねた唯一の演劇人として知られているかもしれない。
古代ギリシアの時代から、歴史の物語化や国家意識の形成の中心としてあった演劇。いま、演劇、そして演劇人はなにをすべきか。テロリストの惨殺映像が世界中を瞬時に駆け巡る時代に、そもそも「劇的なもの」とはなにか。そして現代社会において芸術はどのような役割を担い得るのか。 世界演劇をリードする鈴木忠志を迎えて、東浩紀が尋ねる異色の対談。
(3/3)井出明×渡邉英徳「ダークツーリズムとアーカイブから考えるヒロシマ――記憶と未来をつなぐ旅」【2014/08/06 収録】
ツーリズムとアーカイブは、災害や悲劇の跡地でサステナブルに記憶を継承していくための二つの重要なキーワードである。災害の傷跡の残る建造物を保存し、また悲しみの記憶を整理し博物館に残して、世界からツーリストを集めるアウシュビッツや広島は、まさにこの二つのキーワードを活かして記憶の継承を成功させている例であるだろう。原爆、そして3.11といった悲しみの記憶を、人類の負の遺産としてどう継承することができるのか。8月6日の広島平和記念日に、ダークツーリストの井出明と、ヒロシマ・アーカイブの作者で情報アーキテクトの渡邉英徳が、現代のわれわれに可能な未来に記憶をつなぐ方法を、観光学と情報学の最先端から徹底討論する。
渡邉は、ヒロシマ・アーカイブのほか、ナガサキ・アーカイブ、東日本大震災アーカイブなど、かつて悲劇の舞台となった場所の記憶をアーカイブ化する作品を数多く制作している。人々の多様な証言が、画像や映像とともに3D地図であるグーグルアースに重ねあわせられることで、どのような状況が、どこで、いつ起こっていたのかが可視化されているのが特徴だ。スタイリッシュで魅力的かつユーザにとって使いやすいデザインで作られたこれらのアーカイブを、渡邉は「作品」と呼んでいるが、それはいわばギリシア悲劇のような、強度ある継承の形を志向しているからだろう。
これらは「記憶のコミュニティ」によってつくられる「多元的デジタルアーカイブズ」であると、渡邉は言う。「多元的デジタルアーカイブズ」とは、提供元が異なるために、別々に存在する「多元的」な資料群をデジタル地球儀上にまとめ、内容と各々の関連性をともに提示するデジタルアーカイブで、「記憶のコミュニティ」によってつくられる。「記憶のコミュニティ」とは、先行する「多元的デジタルアーカイブズ」をゴールイメージに、世代・立場の異なる「多元的な人々」がつどい、共通のミッションのもと活動する運動体で、「多元的デジタルアーカイブズ」をつくり、アップデートする。魅力的なゴールイメージが多様な参加者を集め、多様な参加者が新しいコンテンツをもたらす、その連鎖と循環により、アーカイブとコミュニティの両方が育っていくのだ。
ヒロシマ・アーカイブは、このような理想的なアーカイブの代表例である。ナガサキ・アーカイブを先例とすることにより、複雑な思いを抱えた地元の人々が心を開き、また未来を背負った高校生たちがインタビュアーとなることによって、高齢の被爆者が世代間の継承の重要さに気づき、語り始める。魅力的なデザインは高校生に負の記憶を学ぶためのモチベーションを与えるだろう。
井出はダークツーリズムという、悲しみの継承や死者への追悼を目的とする、レジャーや娯楽でない新しい旅の概念を日本に定着させた。各国のダークツーリズム・スポットを巡って、旅の興味と学びを研究するのみならず、福島第一原発観光地化計画の委員として、ダークツーリズムという形態が3.11後の世界で持つ意味と可能性に関する様々な論考を発表している。なかでも「ダークツーリズムと情報技術」(『情報処理学会研究報告』No. 4)では、ダークツーリズムにおける情報技術の重要性を指摘し、渡邉のアーカイブの可能性を評価している。一方で悲しみの記憶を抱えた場所における位置情報が孕むデリケートさを指摘している。
概要全文はこちらをごらんください → http://peatix.com/event/42730/
(2/3)井出明×渡邉英徳「ダークツーリズムとアーカイブから考えるヒロシマ――記憶と未来をつなぐ旅」【2014/08/06 収録】
ツーリズムとアーカイブは、災害や悲劇の跡地でサステナブルに記憶を継承していくための二つの重要なキーワードである。災害の傷跡の残る建造物を保存し、また悲しみの記憶を整理し博物館に残して、世界からツーリストを集めるアウシュビッツや広島は、まさにこの二つのキーワードを活かして記憶の継承を成功させている例であるだろう。原爆、そして3.11といった悲しみの記憶を、人類の負の遺産としてどう継承することができるのか。8月6日の広島平和記念日に、ダークツーリストの井出明と、ヒロシマ・アーカイブの作者で情報アーキテクトの渡邉英徳が、現代のわれわれに可能な未来に記憶をつなぐ方法を、観光学と情報学の最先端から徹底討論する。
渡邉は、ヒロシマ・アーカイブのほか、ナガサキ・アーカイブ、東日本大震災アーカイブなど、かつて悲劇の舞台となった場所の記憶をアーカイブ化する作品を数多く制作している。人々の多様な証言が、画像や映像とともに3D地図であるグーグルアースに重ねあわせられることで、どのような状況が、どこで、いつ起こっていたのかが可視化されているのが特徴だ。スタイリッシュで魅力的かつユーザにとって使いやすいデザインで作られたこれらのアーカイブを、渡邉は「作品」と呼んでいるが、それはいわばギリシア悲劇のような、強度ある継承の形を志向しているからだろう。
これらは「記憶のコミュニティ」によってつくられる「多元的デジタルアーカイブズ」であると、渡邉は言う。「多元的デジタルアーカイブズ」とは、提供元が異なるために、別々に存在する「多元的」な資料群をデジタル地球儀上にまとめ、内容と各々の関連性をともに提示するデジタルアーカイブで、「記憶のコミュニティ」によってつくられる。「記憶のコミュニティ」とは、先行する「多元的デジタルアーカイブズ」をゴールイメージに、世代・立場の異なる「多元的な人々」がつどい、共通のミッションのもと活動する運動体で、「多元的デジタルアーカイブズ」をつくり、アップデートする。魅力的なゴールイメージが多様な参加者を集め、多様な参加者が新しいコンテンツをもたらす、その連鎖と循環により、アーカイブとコミュニティの両方が育っていくのだ。
ヒロシマ・アーカイブは、このような理想的なアーカイブの代表例である。ナガサキ・アーカイブを先例とすることにより、複雑な思いを抱えた地元の人々が心を開き、また未来を背負った高校生たちがインタビュアーとなることによって、高齢の被爆者が世代間の継承の重要さに気づき、語り始める。魅力的なデザインは高校生に負の記憶を学ぶためのモチベーションを与えるだろう。
井出はダークツーリズムという、悲しみの継承や死者への追悼を目的とする、レジャーや娯楽でない新しい旅の概念を日本に定着させた。各国のダークツーリズム・スポットを巡って、旅の興味と学びを研究するのみならず、福島第一原発観光地化計画の委員として、ダークツーリズムという形態が3.11後の世界で持つ意味と可能性に関する様々な論考を発表している。なかでも「ダークツーリズムと情報技術」(『情報処理学会研究報告』No. 4)では、ダークツーリズムにおける情報技術の重要性を指摘し、渡邉のアーカイブの可能性を評価している。一方で悲しみの記憶を抱えた場所における位置情報が孕むデリケートさを指摘している。
概要全文はこちらをごらんください → http://peatix.com/event/42730/
(1/3)井出明×渡邉英徳「ダークツーリズムとアーカイブから考えるヒロシマ――記憶と未来をつなぐ旅」【2014/08/06 収録】
ツーリズムとアーカイブは、災害や悲劇の跡地でサステナブルに記憶を継承していくための二つの重要なキーワードである。災害の傷跡の残る建造物を保存し、また悲しみの記憶を整理し博物館に残して、世界からツーリストを集めるアウシュビッツや広島は、まさにこの二つのキーワードを活かして記憶の継承を成功させている例であるだろう。原爆、そして3.11といった悲しみの記憶を、人類の負の遺産としてどう継承することができるのか。8月6日の広島平和記念日に、ダークツーリストの井出明と、ヒロシマ・アーカイブの作者で情報アーキテクトの渡邉英徳が、現代のわれわれに可能な未来に記憶をつなぐ方法を、観光学と情報学の最先端から徹底討論する。
渡邉は、ヒロシマ・アーカイブのほか、ナガサキ・アーカイブ、東日本大震災アーカイブなど、かつて悲劇の舞台となった場所の記憶をアーカイブ化する作品を数多く制作している。人々の多様な証言が、画像や映像とともに3D地図であるグーグルアースに重ねあわせられることで、どのような状況が、どこで、いつ起こっていたのかが可視化されているのが特徴だ。スタイリッシュで魅力的かつユーザにとって使いやすいデザインで作られたこれらのアーカイブを、渡邉は「作品」と呼んでいるが、それはいわばギリシア悲劇のような、強度ある継承の形を志向しているからだろう。
これらは「記憶のコミュニティ」によってつくられる「多元的デジタルアーカイブズ」であると、渡邉は言う。「多元的デジタルアーカイブズ」とは、提供元が異なるために、別々に存在する「多元的」な資料群をデジタル地球儀上にまとめ、内容と各々の関連性をともに提示するデジタルアーカイブで、「記憶のコミュニティ」によってつくられる。「記憶のコミュニティ」とは、先行する「多元的デジタルアーカイブズ」をゴールイメージに、世代・立場の異なる「多元的な人々」がつどい、共通のミッションのもと活動する運動体で、「多元的デジタルアーカイブズ」をつくり、アップデートする。魅力的なゴールイメージが多様な参加者を集め、多様な参加者が新しいコンテンツをもたらす、その連鎖と循環により、アーカイブとコミュニティの両方が育っていくのだ。
ヒロシマ・アーカイブは、このような理想的なアーカイブの代表例である。ナガサキ・アーカイブを先例とすることにより、複雑な思いを抱えた地元の人々が心を開き、また未来を背負った高校生たちがインタビュアーとなることによって、高齢の被爆者が世代間の継承の重要さに気づき、語り始める。魅力的なデザインは高校生に負の記憶を学ぶためのモチベーションを与えるだろう。
井出はダークツーリズムという、悲しみの継承や死者への追悼を目的とする、レジャーや娯楽でない新しい旅の概念を日本に定着させた。各国のダークツーリズム・スポットを巡って、旅の興味と学びを研究するのみならず、福島第一原発観光地化計画の委員として、ダークツーリズムという形態が3.11後の世界で持つ意味と可能性に関する様々な論考を発表している。なかでも「ダークツーリズムと情報技術」(『情報処理学会研究報告』No. 4)では、ダークツーリズムにおける情報技術の重要性を指摘し、渡邉のアーカイブの可能性を評価している。一方で悲しみの記憶を抱えた場所における位置情報が孕むデリケートさを指摘している。
概要全文はこちらをごらんください → http://peatix.com/event/42730/
博奕打ち 総長賭博
博徒のドスと血と無法の秘匿とされてきた世界を赤裸々に描く博奕打ちシリーズ第4弾。今回は、東京江東地区に強大な縄張りを持つ天竜一家の総長跡目相続をめぐり、渡世の掟、仁義、兄弟間の微妙な身分差などの要因から凄絶きわまりないドスが飛び交い、大組織の博徒一家が崩れ去っていく様をギリシア悲劇の如く描き切る…。出演者には、鶴田浩二をはじめに、藤純子、桜町弘子、若山富三郎、名和宏、三上真一郎、大木勝、曾根晴美らの多彩な顔ぶれ。そして、メガホンは俊英・山下耕作が担当し、同シリーズに強烈なドラマ性を注入する。
1968年公開 (C)東映