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雪が降ると子供の頃はやたらにテンション上がったものでした。そんな曲です。

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「六花 ～わたしは季節の変わり目に風邪をひかない～」
Vo:弦巻マキ Saki AI
P/Dir:Kuon Izuta


#1

嗚呼　足早に過ぎし
季節にも乗れずに

一夜で葉を落とした
プラタナス見て

秋の終わりを知り
何故だか覚束ず

積み残しばかり増えて
埋もれてしまいそう

両の手重ね
吐息ひとつ

喧騒の途切れぬ
人熱れ（いきれ）

折り畳む
四季も　衣裳と

放たれた小鳥の抱く
喜びと　諦観を　そう

連なるビルの合間
羽窄め　籠へ帰る

浮世の頸木　眠りほだす

#2

嗚呼　踏み惑ふ道に
落ち葉重なり

泥（なづ）み戸惑いて
猶（なほ）思い積む

ながながし夜を
ひとりかもねむこそ

懸けじや袖の濡れも
渇きこそすれ

かささぎの渡る瀬に
淡く雪　舞い降りる

たえだえに　霜下り
朝ぼらけ　夢うつつ

詞書（ことばがき）褥（しとね）に
打ち置ひて

衣を纏いて
蔀（しとみ）開けば

秋色　奪ひて積る
はだれ雪 いと目映し

玉だれの　御簾の間とほる
山おろし眠り（ねぶり）払ふ


丸く強張る　身体解きほぐし
霜下りた　窓開き放ち

嗚呼　朧に霞む
一面の銀世界　光量増して瞳照らす

くすんだ色した
街角を白く染める

ゆくりない初雪が
ちっぽけな焦燥を隠して

心持ち穏やかな
気配満ち　冬が広がる

暖かいココアを淹れて
もう一度毛布に包まりながら
雲を眺めている

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40023764