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【アフガン】政府軍のコマンド部隊がタリバンの捕虜に
カブール政権軍の中でもコマンド部隊は米軍による高度な訓練を施されており、他の兵士と比べて賃金も高いことから士気も高い。タリバン等のゲリラにとって大きな脅威である。政府のプロパガンダ映像や非公式の動画でもコマンド部隊による「タリバン狩り」が見られる。
しかし昔と違い、現在タリバンにもナイトビジョン等の近代装備を整えた特殊部隊があり、時折待ち伏せ攻撃や急襲で甚大な被害を出す場合もある。
本動画は敗北し、捕えられたコマンド部隊の隊員がタリバン兵に対して助命を嘆願しているもの。
賄賂の支払いを拒否した老人に暴行を加えるアフガン警察
カブール政権の「治安部隊」は市民に対して超法規的殺人、脅迫、拉致･誘拐、自白の強要、拷問、賄賂強要を日常的に行っている。
記事に詳しく書いてある例としては、2018年にタリバンによって射殺された独自の軍閥を持つカンダハールの警察長官アブドゥル･ラザック。
2001年からイスラム首長国に対する反乱軍に参加し、カンダハール州でのタリバン政権転覆に加担した主な軍人･テロリスト。権力の座に着いた2006-2017年間に多数の民間人殺害、誘拐、拷問を行ってきた人物。麻薬密輸や賄賂、横領などで私腹を肥やしていた。
トップですら公然と汚職を働いているのだから、貧しく教育の行き届いていない下級兵士や警察官が腐敗するのは当然の帰結である。
【タリバン】ナドアリ地区で殉教攻撃を実施【アフガニスタン】
ANA兵20人が殺害された。ニューヨーク・タイムズによると同地区はタリバンの完全な支配下にあるという。
全国的に交通網を寸断し、地方から政府軍を干上がらせていくという戦略は、対ソ・ジハード時代にムジャーヒディーンが採った戦略であり、これに加えてIEDや殉教攻撃、暗視装置を使った狙撃を駆使するタリバンの攻勢を止めるのは弱体化したANAには不可能であると思われる。
政府に所属する旧軍閥の政治家達は各地で支持者を再武装してタリバンを迎え撃とうとしているが、これは80・90年代の内戦を繰り返すだけの、最悪な対応だと言う他ない。
腐敗著しいANAは「アメリカが軍事支援を止めれば」数ヶ月で消滅するだろう。
一方でタリバンは多国籍軍からタコ殴りにされても軍事力は全く衰えず、パキスタンが反タリバンになった所でパキ軍が辺境でタリバンを抑えられるはずがないし、そもそもパキ自身、長年ISIが採ってきた戦略を急転換するというのは無理だろう。タリバンを打ち負かすのは不可能だ。
