タグ ジュンク堂 が登録されている動画 : 105 件中 1 - 32 件目
種類:
- タグ
- キーワード
対象:
内外の専門学者が気づいていない日本語運用の巧妙なメカニズム 小松英雄(日本語学者)@ジュンク堂池袋本店
2014/11/15収録○日本語に清音と濁音との二項対立があることは日本人にとって当然のことなので、それが世界で唯一のすばらしい運用システムであることに気づいていないし、どこの言語にもない現象であるために、外国人の学者は自国の言語の音韻体系のなかにある音に当てはめて理解してしまい、日本語にそういう珍しい対立があることを見逃している。○古典文法で《係り結び》とよばれている現象も日本語だけにしかないために、外国の言語学者に干渉されることなく、また、学校教育でも国語学者が取り違えた機能を教えて学習者を苦しめている。○音便や連濁についても同様である。○悪い意味で日本独特である古典文法や、古典文学作品の浅薄きわまる解釈の横行は、専門学者がテクストをきちんと読まずにつまみ食いして論を立てていることに起因している、《読まないから読めない、読めないから読まない》の悪循環を断ち切って、正統の手順を踏んだ研究成果を世に送ることが研究者に課せられた任務である。○以上のことを、実例をあげて、また、用語についても、わかりやすく説明する。※本トークセッションは、小松英雄『日本語を動的にとらえる ことばは使い手が進化させる』(笠間書院、2014年11月)刊行記念として行ったものです。【講師紹介】小松英雄(こまつ・ひでお)1929年生まれ。筑波大学名誉教授。日本語学者。著書に、国語史学基礎論(笠間書院)、いろはうた(中公新書)、徒然草抜書(講談社学術文庫)、やまとうた(講談社)、仮名文の構文原理(笠間書院)、日本語書記史原論(笠間書院)、日本語はなぜ変化するか(笠間書院)、日本語の歴史 青信号はなぜアオなのか(笠間書院)、古典再入門 「土左日記」を入りぐちにして(笠間書院)、丁寧に読む古典(笠間書院)、伊勢物語の表現を掘り起こす 《あづまくだり》の起承転結(笠間書院)、平安古筆を読み解く 散らし書きの再発見(二玄社)、等がある。
石川竜一写真集第三弾 赤々舎「adrenamix」発売記念 トーク@ジュンク堂那覇店
2015/11/28収録石川 竜一聞き手:RBCアナウンサー與那嶺啓石川竜一写真集第三弾 赤々舎「adrenamix」「絶景のポリフォニー」「okinawan portraits2010-2012」につながる衝迫と混沌の初期作品。20代前半の日々、夜を裂いて走る暴走族やクラブでのシーン、性に向きあう扉。鬱屈しつつも考えつづける仲間との時間--。孤独と閉塞。乾きと希求。夜闇の深さのなかに生の疼きと匂いを探る、石川竜一の原点。誰のなかにもある抑えきれない衝動や溢れ出るものを生々しく見つめる一冊。石川竜一(いしかわりゅういち) 1984年生まれ。2006年沖縄国際大学社会文化学科卒、大学在学中に写真と出会う。‘08年前衛舞踏家しば正龍に、‘10年写真家勇崎哲史に師事。’11年東松照明デジタル写真ワークショップに参加。‘12年「沖縄本土復帰40周年写真展OKINAWA 0 POINT」に参加。「okinawan portraits」で第35回キャノン写真新世紀佳作受賞。’14年「okinawanportraits2010-2012」「絶景のポリフォニー」を赤々舎より刊行。‘15年第40回木村伊兵衛賞受賞、日本写真協会新人賞受賞。
ホセ・ドノソとラテンアメリカ文学ブームの作家たち 寺尾 隆吉(ラテンアメリカ文学研究) × 佐々木 敦(批評家)@ジュンク堂池袋本店
2014/9/16収録ホセ・ドノソ『別荘』(現代企画室)刊行記念寺尾 隆吉(ラテンアメリカ文学研究)佐々木 敦(批評家)読者を幻惑の世界に引きずり込むホセ・ドノソ『別荘』の迷宮的フィクションに、当代きっての批評家と翻訳者が鋭く切り込む、文学ファン愉悦の対談が実現。長きにわたり待望されていたチリの巨匠ホセ・ドノソ(1924-1996)の代表作、『別荘』の邦訳がついに刊行されました。ガルシア=マルケスと並ぶ「ラテンアメリカ文学ブーム」の牽引者ドノソが1978年に書き上げた『別荘』は、「悪夢的」「迷宮的」とその作品世界を称され、「ブーム世代」のひとつの到達点として、数多くの批評家、作家がその魅力を論じてきました。また、ドノソのもう一つの代表作『夜のみだらな鳥』(改訂訳)も近々刊行を予定されています。そこで、この『別荘』の翻訳者であり、これまでに次々とラテンアメリカ文学の傑作を翻訳紹介されてきた寺尾隆吉さんと、文学、音楽、舞台、映像など多岐にわたる分野で精力的に批評活動を展開され、またドノソ文学を熱烈に支持されている佐々木敦さんをお招きし、ドノソの作品をはじめ、ガルシア=マルケス、バルガス・ジョサ、フエンテスなどラテンアメリカ文学ブームの巨匠たちの魅力に様々な角度から迫っていただきます。【講師紹介】寺尾 隆吉(てらお りゅうきち)1971年生まれ。フェリス女学院大学准教授。専攻は現代ラテンアメリカ文学。主な著書に、『魔術的リアリズムー20世紀のラテンアメリカ文学』(水声社、2012)。主な訳書に、カブレラ・インファンテ『TTT』(現代企画室、2014)、ガルシア=マルケス、バルガス・リョサ『疎外と叛逆』(水声社、2014年)、ホセ・ドノソ『境界なき土地』(水声社、2013年)、カルロス・フエンテス『澄みわたる大地』(現代企画室、2012年)など多数。佐々木 敦(ささき あつし)1964年生まれ。批評家。早稲田大学文学学術院教授。HEADZ代表。映画美学校批評家養成ギブス主任講師。主な著書に、『ex-music(L)』『同(R)』(アルテス・パブリッシング、2014)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン、2014)、『シチュエーションズ』(文藝春秋、2013)『批評時空間』(新潮社、2012)、『未知との遭遇 無限のセカイと有限のワタシ』(筑摩書房、2011)、『小説家の饒舌』(メディア総合研究所、2011年)他多数。9月に『あなたは今、この文章を読んでいるーパラフィクションの誕生』(慶応義塾大学出版会)を刊行。
『アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと』(ポット出版)刊行記念対談 吉見 俊哉(東京大学大学院情報学環教授)×福井 健策(弁護士)@ジュンク堂池袋本店
2014/12/8収録吉見 俊哉(東京大学大学院情報学環教授)福井 健策(弁護士)東京オリンピックを控え、日本から世界に情報発信するための「知のインフラ」をどう構築していくか?2014年11月14日発売の『アーカイブ立国宣言 日本の文化資源を活かすために必要なこと』(ポット出版)の刊行を記念して、本の監修者である吉見俊哉さん、福井健策のお二人に、日本のデジタルアーカイブの未来について語っていただきます。吉見俊哉(東京大学大学院情報学環教授)1957年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。東京大学副学長、東京大学文書館副館長を兼任。社会学・文化研究。カルチュラル・タイフーン学会代表。著書に、『都市のドラマトゥルギー』『博覧会の政治学』『大学とは何か』等、多数。福井健策(弁護士)1965年生まれ。弁護士/ニューヨーク州弁護士。東京大学法学部卒。コロンビア大学法学修士。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表パートナー。日本大学芸術学部客員教授。think C 世話人。最新刊 『誰が「知」を独占するのか デジタルアーカイブ戦争』(集英社新書)。
宇宙のことなら何でも聞いてください! 多田 将(高エネルギー加速器研究機構・准教授)@ジュンク堂池袋本店
2015/5/30収録『宇宙のはじまり――多田将のすごい授業』(イースト新書Q)刊行記念多田 将(高エネルギー加速器研究機構・准教授)『すごい実験』『すごい宇宙講義』で人気の金髪の素粒子物理学者・多田将博士が2年ぶりにジュンク堂にやってきます! 今回は、宇宙にまつわるさまざまな疑問にお答えいただきます。【講師紹介】多田将(ただ・しょう)1970年大阪府生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了。京都大学化学研究所非常勤講師を経て、現在、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所、准教授。著書に『すごい実験――高校生にもわかる素粒子物理の最前線』『すごい宇宙講義』(共にイースト・プレス)がある。
現代宗教を考える 櫻井 義秀(宗教社会学者)×平藤 喜久子(神話学者)@ジュンク堂池袋本店
2015/5/8収録櫻井 義秀(宗教社会学者)平藤 喜久子(神話学者)普段何気なく行っていることが、実は宗教行事であったり、宗教に由来するものであったり……現代における私たちと宗教の関係は一体どのようなものなのでしょうか。宗教社会学者の櫻井義秀先生と、神話学者の平藤喜久子先生が、神社やお寺のお話から、占い、スピリチュアル・ビジネス、カルト問題まで、様々な身近にある話題でお話します。【講師紹介】櫻井義秀北海道大学教授。専門は宗教社会学、アジア宗教文化論。とくに現代のカルト問題、東アジア・東南アジアの政教関係、宗教と福祉・幸福、といった課題に関心を持ち、調査研究を進めている。著書・編著は多数。2015年度刊行のものとして、外川昌彦・矢野秀武と共編『アジアの社会参加仏教-政教関係の視座から』北海道大学出版会。平藤喜久子と共編『よくわかる宗教学』ミネルヴァ書房。編著『カルトからの回復-こころのレジリアンス』北海道大学出版会。平藤喜久子國學院大學准教授。専門は神話学。とくに近現代の日本において、神話がどう読まれてきたか、どう扱われているのか、人々は神話を使って何を表現してきたのかという問題に関心をもち、研究を行っている。『神話学と日本の神々』平藤 喜久子 (2004/3) 弘文堂『神社ってどんなところ? 』ちくまプリマ-新書 2015『神の文化史事典』共編著 2013 白水社
コンセプトアートとエンターテインメントの未来像 富安 健一郎×橋本 善久@ジュンク堂池袋本店
2015/1/31収録エムディエヌコーポレーション刊富安 健一郎、上野 拡覚、ヤップ・クン・ロン著『ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストの創るゲームの舞台、その発想と技法』刊行記念トークセッション富安 健一郎(著者、INEI代表 コンセプトアーティスト)橋本 善久(元スクウェア・エニックスCTO、現 INEI執行役員プロデューサー)コンセプトアートとは、映画やゲーム、CM、アニメーションなどで使用するイラストレーション。作品の世界観やデザインを統一し、ぶれのない強固な企画とするため、企画初期から終盤まで使われるビジュアル資料です。本書の著者陣を擁する株式会社INEIは、世界最高水準のコンセプトアートを提供するスペシャリストの会社です。ゲーム『ドラゴンクエストX オンライン』『ファイナルファンタジーXI』『メタルギア ライジング リベンジェンス』やアニメ映画『キャプテンハーロック』など有名作品を手がけていることで知られています。本トークセッションでは、INEIのコンセプトアーティスト富安健一郎氏と今年からINEI執行役員に就任した元スクウェア・エニックスCTOの橋本善久氏をお招きし、エンターテインメントの未来像について考えていただきます。 業界関係者の方はもちろん、絵に関わるすべての方が楽しめるセッションです。【講師紹介】●富安 健一郎(とみやす けんいちろう)株式会社INEI代表取締役、コンセプトアーティスト。国内外の映画やゲーム、CMなどのコンセプトアートを手がける。INEIは、国境に関係なく、世界中で仕事のできる会社を目指し活動中。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インダストリアルデザインコース卒。絵の描き方を動画で実際に描きながらていねいに解説しているチュートリアルビデオをGumroadで販売中。代表作に『キャプテンハーロック』『ドラゴンクエストXオンライン』『ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境』『メタルギア ライジング リベンジェンス』『バイオハザードダムネーション』『アスラズ ラース』など。株式会社INEI:http://ineistudio.com●橋本善久(はしもと よしひさ)1973 年愛知県生まれ。東京大学工学部卒業後、株式会社セガでプログラマやゲームディレクターとして家庭用ゲームソフト開発に従事。その後株式会社スクウェア・エニックスのCTO/R&D部門長として全社技術の推進、開発マネジメントの改善、技術者採用促進と育成等に努める。2014年春より独立し、リブゼント・イノベーションズ株式会社を設立。2014年12月より、ライフイズテック株式会社執行役員CTOを兼務。2015年1月より株式会社INEI執行役員プロデューサーを兼務。代表作は『ソニック・ワールドアドベンチャー』(セガ/ゲームディレクター兼技術ディレクター)、『Agni’sPhilosophy - FINAL FANTASY RealtimeTechDemo』(スクウェア・エニックス/プロデューサー兼コンテンツディレクター兼技術ディレクター)、『FINAL FANTASY XIV新生エオルゼア』(スクウェア・エニックス/技術ディレクター)など。
マルチメディア・アーティストとしてのクリス・マルケル 港 千尋 × 金子 遊 ×東 志保 @ジュンク堂池袋本店
2015/1/15収録『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)刊行記念トーク&レクチャー港 千尋 (写真家・多摩美術大学教授)金子 遊 (批評家・映像作家)東 志保 (映像研究)スチル写真で構成された近未来SF映画『ラ・ジュテ』(1962)や、八〇年代日本の霊性を捉えた『サン・ソレイユ』(1982)、J=L・ゴダール、アラン・レネらとの共闘など、ヌーヴェル・ヴァーグの映画作家として知られるクリス・マルケルは、映画に留まることなく、写真、文学、メディア・アート、インスタレーション、アクティヴィズムなどさまざまなメディアを横断してきた。2012年の死後、2013年のポンピドゥー・センターでの大回顧展を皮切りに、山形ドキュメンタリー映画祭での特集上映、2014年ロンドン、ホワイトチャペル・ギャラリーでの回顧展など、その多岐にわたる活動が見直されようとしている。本邦初となるクリス・マルケル論集『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)の刊行を記念して、このトークイベントでは、本書の監修を務めた写真家・港千尋、編者である批評家、映像作家の金子遊と、映像研究者の東志保の三氏をお招きして、これまで日本ではあまり語られることのなかった、クリス・マルケルのマルチメディア・アーティストとしての活動について、各氏が持ち寄る貴重な資料を見せながら、その多岐にわたる創作の謎に迫るトーク&レクチャーイベント。港 千尋(みなと・ちひろ)写真家、多摩美術大学情報デザイン学科教授。『芸術回帰論』(平凡社、2012年)、『革命のつくり方』(インスクリプト、2014年)。金子 遊(かねこ・ゆう)批評家、映像作家。慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師。映像研究、民族誌学。『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』(編著、アーツアンドクラフツ、2011年)、『アジア映画で〈世界〉を見る』(共著、作品社、2013年)。東 志保(あずま・しほ)パリ第三大学映画視聴覚研究科博士課程在籍。映像研究、比較文化論。「クリス・マルケルのOuvroirにみられる戦争の記憶」(『年報カルチュラル・スタディーズ』第1号、カルチュラル・スタディーズ学会、2013年)、博士論文「開かれた都市──クリス・マルケルの都市イメージにおける遊歩について」を提出済。
『風のかたち 熱のかたち 建築のかたち』について考える 末光弘和(株式会社SUEP.代表取締役)@ジュンク堂書店池袋本店
2015/6/4収録末光弘和(株式会社SUEP.代表取締役)目に見えないコンテクストである風や熱のような環境要素をどのようにして建築のデザインに取り入れて行くのか。近年著しく進み、設計者の手元で扱う事ができるようになった環境シミュレーションを多用した建築作品を設計プロセスとともに紹介します。新建築住宅特集2015年4月臨時増刊号『風のかたち 熱のかたち 建築のかたち』を丁寧に解き明かします。【講師紹介】末光弘和1976年愛媛県生まれ。1999年東京大学工学部建築学科卒業。2001年東京大学大学院修士課程修了。2001-2006年伊東豊雄建築設計事務所。2007年より末光陽子と共にSUEP.主宰。2011年より株式会社SUEP.代表取締役。環境デザインをテーマに、個人住宅やオフィス、公共施設などの作品を手掛けている。第27回吉岡賞、住まいの環境デザイン・アワード2013グランプリ受賞をはじめ、受賞歴多数。
批評の奇妙な思春期――1980年代/文学/メディア 斎藤 環(精神科医・批評家)×大澤 聡(批評家・メディア史研究者)@ジュンク堂池袋本店
2015/8/3収録大澤聡さんの『批評メディア論』が話題となっています。精神科医の斎藤環さんは『毎日新聞』の書評で批評の「風景を一変させる」成果であるとして、文体と視点の「新しさ」を絶賛されました。二人を掛け合わせるとどんな化学反応が起こるのか?批評の行方を占うべく、今回のイベントが企画されました。転換点となった1980年代の文化状況を復習するとともに、現在の文学やメディアにも目配りしていただきます。対話のなかで新たなパースペクティブが提示されることでしょう。年長の読者にとっては懐かしく、若い読者にとっては噂に聞けどよく知らぬ、そんな「80年代」について批評的に語り尽くす珍しい機会です。【講師紹介】斎藤環(さいとう・たまき)1961年生まれ。精神科医/批評家。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。専門は思春期・青年期の精神病理、病跡学。著書に『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)、『ビブリオパイカ――斎藤環書評集1997-2014』(日本評論社)、『世界が土曜の夜の夢なら――ヤンキーと精神分析』(角川書店)他多数。大澤聡(おおさわ・さとし)1978年生まれ。批評家/メディア史研究者。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、近畿大学文芸学部専任講師。著書に『批評メディア論――戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店)。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する文章を発表。
――歴史の声に動かされ、テクストを掘り下げるということ 山城 むつみ(文芸評論家、東海大学文学部文芸創作学科専任教授) 岡和田 晃(文芸評論家、ライター)@ジュンク堂池袋本店
2014/9/24収録『小林秀雄とその戦争の時 『ドストエフスキイの文学』の空白』(新潮社)×『向井豊昭の闘争 異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(未來社)発売記念イベント山城 むつみ(文芸評論家、東海大学文学部文芸創作学科専任教授)岡和田 晃(文芸評論家、ライター)2014年7月、デビュー作「小林批評のクリティカル・ポイント」と対になる『小林秀雄とその戦争の時 『ドストエフスキイの文学』の空白』(山城むつみ、新潮社)に、文学史の闇に埋もれた反骨の作家の作品と生涯をまとめた『向井豊昭の闘争異種混交性(ハイブリディティ)の世界文学』(岡和田晃、未來社)が、それぞれ刊行されました。これらは共に、分析対象とするテクストを愚直に読み込み、その視座をもって歴史の暗部に対峙することで、現在への洞察を獲得しようと試みた批評の書となっています。排外主義に席捲されて「ますます危ない国になりつつある今」、「戦争の時」に向き合った人間たちの姿から、何を学ぶことができるのでしょうか? 文学、そして批評というアプローチには、いかなる可能性が残されているのでしょうか?山城むつみ氏と岡和田晃氏が、自分たちの著書に引きつけながら対話します。【講師紹介】山城むつみ(やましろ・むつみ)文芸評論家、東海大学文学部文芸創作学科専任教授。1960年、大阪府生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。1992年、「小林批評のクリティカル・ポイント」で第35回群像新人文学賞評論部門受賞。2010年、『ドストエフスキー』(講談社)で、第65回毎日出版文化賞を受賞。著書に『文学のプログラム』(講談社文芸文庫)、『転形期と思考』(講談社)、『連続する問題』(幻戯書房)、共著に『文学は〈人間学〉だ』(笠間書院)等がある。岡和田晃(おかわだ・あきら)文芸評論家、ライター。1981年、北海道生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科一貫制博士課程在学中。2010年、「「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞受賞。著書に『アゲインスト・ジェノサイド』(アークライト/新紀元社)、『「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃・SF・現代文学』(アトリエサード/書苑新社)、編著に『北の想像力 《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅』(寿郎社)、『向井豊昭傑作集 飛ぶくしゃみ』(未來社)等がある。
「世界」は「小説」でできている!?――いま「日本」を語る「ことば」についてのおはなし 高橋 源一郎(作家)×五所 純子(文筆家)@ジュンク堂池袋本店
2015/4/22収録高橋源一郎『動物記』+『デビュー作を書くための超「小説」教室』+『ぼくらの民主主義なんだぜ』刊行記念トークイベント高橋 源一郎(作家)五所 純子(文筆家)3月=文芸評論(『デビュー作を書くための超「小説」教室』)、4月=小説(『動物記』)、5月=論壇時評(『ぼくらの民主主義なんだぜ』朝日新聞出版)と、様々な「ことば」でいまの「日本」/「世界」を切りとる高橋さんが教えてくれる、<現代>を生きるための「ことば」のレッスン。聞き手=五所純子さん。【講師紹介】語り手高橋源一郎(たかはし・げんいちろう)作家。81年『さようなら、ギャングたち』でデビュー。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、06年『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』で宮沢賢治賞、12年『さよならクリストファーロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『デビュー作を書くための超「小説」教室』『「悪」と戦う』『「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について』『銀河鉄道の彼方に』他多数。聞き手五所純子(ごしょ・じゅんこ)文筆家。エッセイと創作と批評の間をぬうような言語で雑誌・書籍に寄稿多数。著書『スカトロジー・フルーツ』(天然文庫)、共著『ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編』(河出書房新社)など。日めくりブログ「ツンベルギアの揮発する夜」(http://d.hatena.ne.jp/goshojunko/)。
ランドスケープのことなら何でも聞いてください! 進士 五十八(東京農業大学名誉教授・元学長) @ジュンク堂池袋本店
2015/4/8収録『ランドスケープデザイン』 誌100号記念講演会進士 五十八(東京農業大学名誉教授・元学長)阪神淡路大震災の1995 年創刊。わが国唯一のランドスケープの専門誌『ランドスケープデザイン』(マルモ出版)はついに100 号を発刊しました。『ランドスケープデザイン』にもたびたびご登場・ご寄稿いただいた進士五十八先生に、「ランドスケープの本質・ランドスケープのこれまで、これから?」を熱く語っていただきます。※トークイベントは質疑応答形式で行います。【講師紹介】進士五十八(しんじ いそや)/造園家/東京農業大学名誉教授・元学長これまでに日本学術会議20、21 期会員、日本造園学会長、東南アジア国際農学会長、日本都市計画学会長、日本生活学会長、日本野外教育学会長、自治体学会代表運営委員など歴任。現在は、政府の自然再生専門家会議委員長、社会資本整備審議会臨時委員。また長野県、豊島区、荒川区、三鷹市、新宿区、江戸川区などの景観審議会会長・横浜市、川崎市などの環境審議会会長。ほかにも一般社団法人農あるくらし研究会会長、一般社団法人日本公園緑地協会公園緑地研究所所長、福井県 里山里海湖研究所所長、NPO 法人美し国づくり協会理事長。井下賞、田村賞、日本造園学会賞、同特別賞、北村賞、土木学会景観デザイン賞、Golden Fortune表彰、日本生活学会今和次郎賞、日本農学賞、読売農学賞など受賞、2007 年、紫綬褒章受章。
もっと高く! 『少年宇宙人 平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち』× 『光を継ぐために ウルトラマンティガ』刊行記念トークセッション 切通理作×小中千昭@ジュンク堂池袋本店
2015/5/22収録切通 理作(批評家)小中 千昭(特殊脚本家・作家)『ウルトラマンティガ』『ダイナ』『ガイア』の三部作は、90年代テレビ地上波において16年ぶりに復活したウルトラマンで、見て育った世代がいま成人になっています。「子どもたちに愛と夢を」の精神を持ちながら惜しくも逝去した平成シリーズの監督・原田昌樹の仕事をまとめた切通理作が、おりしも平成ウルトラマンでの創作を自ら振り返る著書を出した作家小中千昭を招き、ウルトラ世界の奥深さを改めて問いかけます。【講師紹介】切通理作(きりどおしりさく)1964年、東京都生まれ。和光大学文学部卒。編集者を経て1993年『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)を著わす。映画、コミック、音楽、文学、社会問題をクロスオーバーした批評集を刊行。『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書/のちに増補し文庫化)でサントリー学芸賞受賞。昨年暮れより今年にかけて『本多猪四郎 無冠の巨匠』(洋泉社)、『少年宇宙人~平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち』(二見書房)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち 増補新装版』(洋泉社)を立て続けに刊行。映画批評メルマガ「映画の友よ」(夜間飛行)配信中。小中千昭(こなかちあき)1961年、東京都生まれ成城大学文芸学部卒・映画記号学専攻。小学生時から8ミリ映画を撮り始め、卒業後は映像ディレクターとなる。『邪願霊』(1989)で脚本家としてデビュウ。以来多くのホラー作品を手掛け、特撮、アニメーションの脚本を多く執筆。現在は映画美学校の講師を務めながら、文筆業を中心に活動。近著に『恐怖の作法 ─ホラー映画の技術』(河出書房新社)『光を継ぐために ウルトラマンティガ』(洋泉社)『怪獣文藝の逆襲』(角川書店)『日本怪獣侵略伝 ~ご当地怪獣異聞集~』(洋泉社)等。
うるま市具志川九条の会共同代表・仲宗根勇さん講演会 『元裁判官が辺野古新基地と憲法クーデターを斬る』
未來社刊「聞け!オキナワの声」発売記念 右派勢力の「押しつけ憲法」論の虚妄を撃ち、人類史が到達した世界の宝=日本国憲法の豊穣な世界を現場的にあらためて開示検証する!仲宗根勇(なかそねいさむ)1941年沖縄県うるま市(旧具志川市)生まれ。うるま市具志川九条の会共同代表、うるま市島ぐるみ会議共同代表。東京大学法学部卒業。1965年、琉球政府公務員となる。琉球政府裁判所入所。1969年,「沖縄タイムス」社発行の総合雑誌「新沖縄文学」初の懸賞論文「私の内なる祖国」に入選、以後公務のかたわら新聞、雑誌、自治体の市史等での評論、編纂・執筆活動を続ける。1992年最高裁判所の簡易裁判所判事試験に沖縄県から初合格・裁判官任官。1992~2007年沖縄県(那覇、石垣、沖縄)、福岡県内(博多、柳川、折尾)の各裁判所に勤務。2008年~2010年、東京簡易裁判所に転勤・定年退官。著書『沖縄少数派--その思想的遺言』(1981年、三一書房)、『沖縄差別と闘う--悠久の自立を求めて』(2014年、未來社)。
サービスの全体像を付箋で地図に~企画・デザイナー・開発者がみんなでアジャイルに議論できるストーリーマップの秘訣~ 川口 恭伸×樽本 徹也@ジュンク堂池袋本店
2015/9/7収録※こちらのトークイベント動画は収録時のマイクの調整が出来ず音声が少々聞き取りにくいなっております。申し訳ございません。また、冒頭20分ほど収録できておりませんため、場面途中からの配信となります。重ねてお詫び申し上げます。『ユーザーストーリーマッピング』(オライリー・ジャパン)刊行記念イベント川口 恭伸(『ユーザーストーリーマッピング』監訳者)樽本 徹也(『ユーザビリティエンジニアリング』著者)ユーザーストーリーマッピングの考案者、ジェフ・パットンが自ら開発した手法について書き下ろした書籍『ユーザーストーリーマッピング』が7月に刊行されました。本書の監訳者であり著者との交流の深い川口恭伸さんと、UX/人間中心設計のスペシャリスト樽本徹也さんをお迎えし、ユーザーストーリーマッピングのコンセプトと実践について語ります。さらに実際にユーザストーリーマップ作成しながら実践的なテクニックを紹介します。ユーザストーリーマッピングについての理解を深めたい方は是非ご覧ください!●川口 恭伸(かわぐち やすのぶ)楽天株式会社アジャイルコーチ。14年間、株式会社QUICKに在籍し、プロダクト開発や社内向けツールの開発を行う。日本へのスクラムの普及活動として、ジム・コプリエン、ジェフ・パットン、ジェフ・サザーランドらの来日を支援する。2011年よりアギレルゴコンサルティング株式会社を経て、2012年より現職。XP祭り、スクラムギャザリング東京、楽天テクノロジーカンファレンス実行委員。監訳書に『Fearless Change』(丸善出版)、共訳書に『Software in 30 Days』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)、『How to Change the World』がある。アジャイルUCD研究会共同設立者。●樽本 徹也(たるもと てつや)利用品質ラボ代表。UXリサーチャ/ユーザビリティエンジニア。ユーザビリティ工学が専門で特にユーザ調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。現在はプロのUCDコンサルタントとして、組込みシステムからウェブアプリケーションまで幅広い製品のUX/UI開発に携わっている。『ユーザビリティエンジニアリング』『アジャイル・ユーザビリティ』(オーム社)などの著書をはじめ、講演も多数。アジャイルUCD研究会共同設立者。
なぜ農業は儲かるのか? 金子 勝(経済学者)×武本 俊彦(食と農の政策アナリスト)@ジュンク堂池袋本店
2014/11/19収録金子 勝/武本 俊彦『儲かる農業論 エネルギー兼業農家のすすめ』(集英社新書)刊行記念金子 勝(経済学者)武本 俊彦(食と農の政策アナリスト)農業は「儲からない産業」と言われています。そこに追い討ちをかけるようにTPP交渉が政府主導で進行中。これに対抗するためには大規模集約化するしかないと思われていますが、実は小規模兼業農家こそ生き残る可能性が高いのです。なぜ「小規模」なのか? そして何を「兼業」するのか?日本の農業の未来を、経済学者・金子 勝氏と食と農の政策アナリスト・武本俊彦氏が語り尽くします。二人は、これからの農業を担うのは大企業ではなく地域に根ざした個人であると断言。つまり誰にでも可能性が開かれているのです。脱原発などにも言及しますので、農業に関心のある方だけでなく、電力問題に興味のある方もぜひご覧ください。金子勝(かねこまさる)経済学者。1952年東京都生まれ。慶応大学経済学部教授。専門は財政学、制度経済学、地方財政論。武本俊彦(たけもととしひこ)食と農の政策アナリスト。1952年東京都生まれ。1976年農林省入省。2011年農林水産政策研究所長。
『[べにや長谷川商店]の豆図鑑』(自由国民社)刊行記念トークイベント べにや長谷川商店・長谷川清美(べにやビス主宰)@ジュンク堂池袋本店
2015/7/8収録北海道遠軽町の老舗豆販売店「べにや長谷川商店」長谷川清美さんによる『豆図鑑』の刊行を記念して、トークイベントを開催いたします。『豆図鑑』では、私たちがよく見知っている一般の豆の紹介はもちろんのこと、農家で代々にわたり細々と作り続けられている「在来種」などの紹介もしています。長谷川清美さんがライフワークとして続けている日本全国の農家さんへの取材から発見したお話や、世界各地の豆にまつわる「豆歩き」のエピソード、そして、日本と世界のおかんたちの料理レシピなどをお話いただきます。*簡単な豆の試食もご用意。【長谷川清美】「べにや長谷川商店」長女。2001年、豆類の販売会社「べにやビス」を神奈川県横浜市に設立、北海道の地豆の普及活動や販路拡大に奔走。毎年のライフワークにもなった「豆歩き=在来種を育てる農家を訪ねる旅」は日本にとどまらず世界各地へと広がる。著書に『べにや長谷川商店の豆料理』『同:海外編』(パルコ出版、『豆料理きほんのき』(主婦と生活社)がある。【べにや長谷川商店】北海道遠軽町で初代長谷川茂により1926年に創業。以来、現在まで北海道産の豆類を販売。特に力を入れているのは、農家が何代にもわたり自家用につくっている在来種の豆。遠軽町では2代目長谷川清繁が代表を務め、創業時から取引をしている農家に在来種の豆の蒔き付けをお願いするなどの生産調整もおこなう。
~日本も竜巻大国って本当?~ 森田 正光(気象予報士)× 森 さやか(気象予報士)@ジュンク堂池袋本店
2014/10/14収録『竜巻のふしぎ』刊行記念森田 正光(気象予報士)森 さやか(気象予報士)日本も竜巻大国って本当? 実は,面積あたりでみるとアメリカで発生する竜巻の半分の数の竜巻が日本でも発生しています。この意外と身近な竜巻について,日本一わかりやすい気象の解説者 森田正光氏とアメリカの竜巻に詳しいNHK Worldの気象キャスター 森さやか氏が,その不思議な実態をわかりやすく解説します。竜巻発生のしくみやその予測,竜巻から身を守る方法,竜巻が起こすミステリー,Fスケールを発明した藤田哲也博士の生涯など,竜巻について一通り学べる90分です。万が一,自宅の近所で竜巻が発生しても,自分や家族を守れるような知識を身に付けておきましょう。※森田さんはテレビ出演があるため,20時頃からの登壇となります。【講師紹介】森田 正光(もりた まさみつ)1950年名古屋市生まれ。(財)日本気象協会勤務を経て,1992年初のフリーお天気キャスターとなる。同年,民間の気象会社(株)ウェザーマップ,2002年には気象予報士受験スクール(株)クリアを設立。親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気を集め,テレビやラジオ出演のほか全国で講演活動も行っている。(公財)日本生態系協会理事,環境省「地球いきもの応援団」メンバー。主な著書に「空と天気のふしぎ109」(偕成社),「ゼロから理解する気象と天気のしくみ」(誠文堂新光社),「大手町は,なぜ金曜に雨が降るのか」(梧桐書院)ほか。森 さやか(もり さやか)アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。日本女子大大学院心理学専攻博士前期課程修了。在日米国商工会議所勤務を経て,2011年よりNHK国際放送「NHKWorld」気象キャスター。(株)ウイング所属。気象予報士。日本気象予報士会会員,日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。
「介護民俗学」が切り拓く物語の沃野 六車 由実(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員)×赤坂 憲雄(民俗学者)@ジュンク堂池袋本店
2015/9/19収録『介護民俗学へようこそ!「すまいるほーむ」の物語』 六車由実著 (新潮社刊)~刊行記念トークセッション~六車 由実(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員)赤坂 憲雄(民俗学者)民俗学の「聞き書き」の方法が、介護の世界を劇的に変えた!高齢者と真摯に向き合い、《人生の先輩》として話を聞く。名づけて「介護民俗学」。そんなユニークな方法を取り入れた介護施設があります。そこは、六車由実さんが管理者を務める沼津市のデイサービス施設「すまいるほーむ」。お年寄りが語り出す多彩で豊饒な物語が笑いと涙を呼び、認知症の人も介護スタッフも、生き生きとした感情を取り戻していきます。今回は、民俗学研究者時代からお付き合いの深い赤坂憲雄さんとのトークセッション。「東北学」を提唱し、民俗学の新たな地平を切り拓いてきた赤坂さんと「介護民俗学」の可能性を考えます。ご期待ください。【講師紹介】●六車由実(むぐるま・ゆみ)1970年静岡県生まれ。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員。『神、人を喰らう-人身御供の民俗学』でサントリー学芸賞。その後民俗学者から介護職に転身、『驚きの介護民俗学』で日本医学ジャーナリスト協会賞大賞を受賞。最新刊は『『介護民俗学へようこそ!「すまいるほーむ」の物語』(新潮社)●赤坂憲雄(あかさかのりお)民俗学者。1999年『東北学』を創刊。2007年『岡本太郎が見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞受賞。2008年同書で芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞。著書に『東北学/忘れられた東北』(講談社)『3・11から考える「この国のかたち」-東北学を再建する-』(新潮社)など多数。
民衆はいかに攻勢に転じるか--「シアトル」から「国会前」まで 廣瀬 純(龍谷大学経営学部教員)×マニュエル・ヤン(早稲田大学社会科学総合学術院教員)@ジュンク堂池袋本店
2016/1/28収録廣瀬純『資本の専制、奴隷の叛逆--「南欧」先鋭思想家8人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析』(航思社)出版記念廣瀬 純(龍谷大学経営学部教員)マニュエル・ヤン(早稲田大学社会科学総合学術院教員)反グローバライゼイションから反戦を経てオキュパイへ。反貧困から反原発を経て反安保法制へ。90年代以後この20年のあいだ、民衆運動はどのような戦略・戦術にもとづいて展開され、何を獲得したか。日本ではどうだったか。資本がその破壊的本性を全面展開させるなか、「労働者」はどこへいったのか。アンダークラスは到来するのか。スペイン、ギリシャ、イタリアの政治理論家たちが呈示するヨーロッパ情勢分析とともに考える。廣瀬 純(ひろせ・じゅん)映画論、現代思想。龍谷大学経営学部教授。著書に『暴力階級とは何か』(航思社)、『アントニオ・ネグリ』(青土社)、『絶望論』『闘争のアサンブレア』(ともに月曜社)、『蜂起ともに愛がはじまる』『美味しい料理の哲学』(ともに河出書房新社)、『闘争の最小回路』(人文書院)、『シネキャピタル』(洛北出版)、訳書にアントニオ・ネグリ『未来派左翼』(NHK出版)、『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)、フランコ・ベラルディ(ビフォ)『NO FUTURE』(共訳、洛北出版)ほか。マニュエル・ヤン(Manuel Yang)比較社会/思想史。早稲田大学社会科学総合学術院助教。ブラジルのサンパウロ州生まれ、神戸、ロサンゼルス、台中、ダラスで少年時代を過ごし、テキサス大学オースティン校卒業(歴史学/英米文学専攻)、トレド大学歴史学部修士・博士課程修了。『現代思想』で「ボブ・ディランがアメリカを歌う」を連載中。最近の論考に、「『人よ、神をお赦しください、自分が何をしているのか知らないのです』--一九九五年と世界の終わり」(『越境広場』1号)、「We Are the Folk--長渕剛とフォークの力」(KAWADE夢ムック文藝別冊『長渕剛』)、「トーキョー日記」(『HAPAX vol.4』)など。
岡潔の晩年の夢とドイツ数学史の現在 高瀬 正仁(九州大学基幹教育院教授)@ジュンク堂池袋本店
2014/9/12収録『紀見峠を越えて 岡潔の時代の数学の回想』刊行記念トークイベント高瀬 正仁(九州大学基幹教育院教授)日本が世界に誇る大数学者、岡潔。多変数関数論を創造し、リーマンに並び立つ岡潔の人生と学問を半世紀にわたって追い続けてきた高瀬正仁さんに、著書『紀見峠を越えて』刊行を記念して、以下の3つのテーマでお話ししていただきます。岡潔先生の多変数関数論研究には「内分岐領域の解明」という「晩年の夢」がありましたので、まず岡潔先生がこの研究を取り上げるにいたった経緯を話します(第一のテーマ)。歴史的な観点から見ると、岡潔先生の数学研究はガウスを源泉とする19世紀のドイツ数学史の流れに沿って成立しましたが、今日の数学はドイツ数学史と大きく乖離しています。この現象の由来を語り、復活の可能性について所見を述べます(第二のテーマ)。ドイツ数学史と和算の類似性にも言及したいところです(第三のテーマ)。【講師紹介】昭和26年(1951年)、群馬県勢多郡東村(現在、みどり市)に生れる。九州大学基幹教育院教授。多変数関数論と近代数学史を専攻。平成20年(2008年)、九州大学全学教育優秀授業賞受賞。2009年度日本数学会賞出版賞受賞。岡潔の学問と人生にテーマを求めた著作に、評伝三部作『星の章』『花の章』『虹の章』と『岡潔 数学の詩人』がある。
真山仁スペシャルトークvol.12 『売国』~わが国の宇宙開発と戦後政治の闇 ―『売国』(文藝春秋)刊行記念トークイベント― 真山 仁(作家)@ジュンク堂池袋本店
2014/11/11収録真山 仁(作家)国破れて正義あり。正義ありて国甦り。『ハゲタカ』から10年――。真山仁が挑む新たなる境地!ある疑獄事件と友の失踪──特捜部の若き検察官冨永は、宇宙開発を巡る戦後政治の闇に迫っていく。社会派長編の傑作誕生!大ベストセラーシリーズ『ハゲタカ』シリーズをはじめ、震災後の原発政策とリーダーシップのあり方を問う『コラプティオ』、農薬と日本の食の暗部に迫る『黙示』など、現代の日本社会が抱える問題に正面から挑みつつ、最上級のエンターテインメント小説を精力的に発表しつづける真山仁さん。2014年秋、作家生活10周年記念刊行の第一弾として、超弩級の謀略小説、社会派長編が誕生しました。今回の主人公は、気鋭の検察官・冨永真一と、宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遥。物語は二人の視点から描かれていきます。遙は幼い頃から宇宙を夢見、日本の宇宙開発を担う研究者になるべく日々奮闘中。宇宙開発研究所(宇宙セン)の指導教官・寺島に導かれ、我が国の宇宙開発の現状と問題点を目の当たりにします。それは宇宙開発の世界が生き馬の目を抜く世界であり、同盟国・アメリカとの関係の複雑さに触れることでもあります。一方の冨永は、形勢不利だった殺人事件の裁判を検察勝利に導いた功績を認められ、特捜部に配属されます。粘り強く次々に成果を出していく冨永でしたが、大学時代の親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれていきます。そしてその陰謀には、戦後の日本復興を支えた大物政治家の影があった……。正義とは何か? 国益とは何か? 精緻な描写と骨太のストーリーに、誰もがページを繰る手を止められなくなるはず。日本の社会派小説の歴史は、ここからまた始まります!【講師紹介】真山仁 Mayama Jin1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収をめぐる熱き人間ドラマ『ハゲタカ』でデビュー。2007年に『ハゲタカ』『ハゲタカⅡ(『バイアウト』改題)』を原作とするNHK土曜ドラマ『ハゲタカ』が放映され、大きな反響を呼ぶ。同ドラマは国内外で多数の賞を受賞した。他の著書に『虚像の砦』『マグマ』『ベイジン』『プライド』『黙示』『コラプティオ』『グリード』『そして、星の輝く夜がくる』などがある。公式ホームページ http://www.mayamajin.jp/
オーガニック・ガーデン 句会ライブ ひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治(著者)× 石田郷子(俳人)@ジュンク堂池袋本店
2015/1/23収録『二十四節気で楽しむ庭仕事』(築地書館)刊行記念ひきちガーデンサービス曳地 トシ+曳地 義治(著者)石田 郷子(俳人)五・七・五の十七音・季語を通して見ると、庭仕事も、庭の生き物たちも、自然も、日々の暮らしも、輝きを増すから、あら不思議!無農薬・無化学肥料で個人庭専門に庭づくりをするオーガニック植木屋夫婦が、ひょんなことから俳句に出会ったら、これまで見慣れていたものたちが、生き生きと立ち現われた。俳句歴3年の著者夫婦が、俳句の師匠、石田郷子氏と、本書の中の自作俳句を素材に、俳句、庭仕事、庭の生き物たち、日々の暮らしについて、語りつくす即興句会ライブ。興が乗ったら、会場からも飛び入りOK!身近な自然に触れる楽しみが広がること請け合いです。【講師紹介】●ひきちガーデンサービス 夫婦ふたりで、個人庭を専門に、農薬を使わない病害虫対策を実践するなど、自然環境に配慮した庭づくりとメンテナンスを行っている。本物の素材を生かし、安全で使いやすい庭、バリアフリーガーデン、自然の恵みを利用した循環型の庭づくりなどを地域の中で提案、実践している。●曳地 トシ(ひきち とし)1958年、神奈川県真鶴町生まれ。植木屋のおかみ業にもかかわらず「高い所、泥汚れ、虫」が三大苦だったが、無謀にも現場に出たところ、虫をはじめとする庭の生き物たちの虜になり、今に至る。NPO法人日本オーガニック・ガーデン協会代表理事。●曳地 義治(ひきち よしはる) 1956年、東京都立川市生まれ。子どものころは暇さえあれば、鉛筆で広告の裏に絵を描いていた。木工業、ログビルダーなどを経て、植木職人となる。●石田 郷子(いしだ きょうこ)1958年、東京都生まれ。1986年、山田みづえに師事し俳句を始める。1997年、第一句集『秋の顔』で、第20回俳人協会新人賞を受賞。2004年「椋」を創刊、代表。俳人協会会員。日本文藝家協会会員。
SFおたく道 岡部 いさく(軍事評論家)×大森 望(書評家、SF翻訳家)@ジュンク堂池袋本店
2015/8/11収録水玉螢之丞『SFまで10000光年』刊行記念岡部 いさく(軍事評論家)大森 望(書評家、SF翻訳家)昨年12月に惜しまれつつ逝去した、イラストレーターにして漫画家の水玉螢之丞氏。その水玉氏が、SFマガジン1993年1月号から2002年12月号まで10年にわたって連載したコミックエッセイ『SFまで10000光年』がついに単行本化された。SFからアニメ、ゲーム、フィギュアまで90年代サブカルチャーの奔流のなか、「人がSFファンとして生きるとは、どういうことか?」を追究したその内容は、まるでオタクのための哲学書ともいえるもの。水玉氏はいかにして“オタク思想家”となったのか?個人的にも親交の深かった大森望氏と、実兄にして軍事評論家の岡部いさく氏が語る。【岡部いさく(おかべ・いさく)】 軍事評論家1954年、浦和市(現さいたま市)生まれ。(岡部冬彦の第2子・長男、第3子で次女の水玉螢之丞の兄)学習院大学フランス文学科卒業航空雑誌エアワールド編集員、艦船雑誌シーパワー編集長を経て、フリー。航空雑誌・艦船雑誌などに寄稿、フジテレビのニュースで軍事・防衛問題を解説。著書に「世界の駄っ作機」、「蛇の目の花園」、「英国軍艦勇者列伝」など。ジャック・キャンベル『彷徨える艦隊〈6〉巡航戦艦ヴィクトリアス』(ハヤカワ文庫SF)に巻末解説を寄稿。【大森望(おおもり・のぞみ)】 書評家、SF翻訳家。1961年、高知市生まれ。京都大学文学部アメリカ文学科卒業。新潮社新潮文庫編集部勤務を経て、フリー。責任編集の『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。著書に『21世紀SF1000』『新編 SF翻訳講座』『狂乱西葛西日記20世紀remix』など。〈TheBASIC〉に水玉螢之丞との対談書評「辺境の電脳たち」を連載(1997年)。
<ローズガーデンの魅力とデザイン> 白砂 伸夫(ランドスケープアーキテクト)@ジュンク堂池袋本店
2015/3/27収録『ローズガーデン』出版記念講演会白砂 伸夫(ランドスケープアーキテクト)日本のローズガーデンが世界をリードする時代にきています。ホテルオークラで5 月に開催されている「10カ国大使夫人のガーデニング」、ハウステンボスのローズガーデン、アカオハーブ&ローズガーデン、岐阜県の花フェスタ記念公園の「世界のバラ園」など、今、日本で話題になっているローズガーデンをデザインしている白砂伸夫さんが、世界最前線のローズガーデンのデザインについて披露します。そして作品集「ローズガーデン」(マルモ出版)の出版を記念してトークイベントを開催します。バラの歴史は3000年とも言われ、最も古くから栽培されてきた園芸植物であり、その魅力も多彩です。イングリッシュローズや新しいフランスバラなど、現在もバラの魅力はつきることがありません。さらにバラの新たな新魅力として、まちづくりにも生かされているバラを紹介します。昨年度、花のまちづくりコンクールで国土交通省大臣賞と兵庫県の知事賞を受賞した六甲アイランドローズガーデンは、バラが現代社会においても大きな価値をもつことを示しています。平戸の武家屋敷に残されていた平戸ミステリーローズと呼ばれる知られざる古のバラは、古くから日本人はバラを愛でていた証です。その一方でバラは栽培が難しく、諦める人も多いのではないでしょうか。これからは無農薬でバラを栽培する時代です。常識に捉われないバラの品種のあたらしい選び方などもスライドや映像も交え紹介します。【講師紹介】白砂伸夫(しらすな のぶお)京都生まれ。信州大学農学部卒業後、京都大学の建築学教室で故増田友也教授に師事、建築と建築学を学ぶ。環境共生学博士。現在、神戸国際大学 経済学部 都市環境・観光学科教授。ART FUSION 代表取締役。主な作品:ホテルオークラ「10 カ国大使夫人のガーデニング」、ハウステンボスローズガーデン、アカオハーブ&ローズガーデン、岐阜県花フェスタ記念公園の「世界のバラ園」、愛媛大学キャンパスランドスケープデザイン。屋久島文化村ランドスケープデザインなど。受賞:大津市煌めき大津賞、ベルギー ゲントフローラリー94 国際庭園コンテスト2 位及び国際審査員特別賞、建設省まちづくり月間賞、浜名湖花博 熱海市出展デザイン優秀賞 その他著書:「白砂伸夫作品集」(マルモ出版)、「イングリッシュローズ」(講談社共著)「ローズガーデンデザイン」(淡交社)など。
真山仁、ハゲタカ取材舞台裏トーク わたしが見たアメリカの正体 真山 仁(作家)@ジュンク堂池袋本店
2015/6/22収録最新文庫『グリード』刊行記念真山 仁(作家)6月刊行の、最新文庫『ハゲタカⅣ グリード』(講談社文庫)の刊行を記念し、作家・真山仁氏のトークイベントを開催。ウォール街などの綿密なアメリカ取材で「リーマンショックのアメリカ」をリアルに描いたハゲタカ・シリーズ最新文庫。取材の舞台裏に加え、真山仁氏が目撃した、アメリカの本質を語り尽くします。【講師紹介】1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、『ハゲタカ』(講談社文庫)で作家デビュー。ハゲタカ・シリーズのほか、『黙示』(新潮社)、『売国』(文藝春秋)、『コラプティオ』(文春文庫)などがある。また、『そして、星の輝く夜がくる』(講談社)、『雨に泣いてる』(幻冬舎)といった東日本大震災を題材とした作品も著している。
1984年――暴力階級の到来はいかに告げられたか 廣瀬 純(龍谷大学教授)@ジュンク堂池袋本店
2015/6/8収録廣瀬純『暴力階級とは何か』(航思社)出版記念トークイベント廣瀬 純(龍谷大学教授)ブルジョワ階級やプロレタリア階級など、既存のすべての階級概念と同様、今日の暴力階級にも始まりの日付がある。デュラスが「暴力階級」を語った同じ年にフーコーが「真理への勇気」を論じたのは偶然ではない。【講師紹介】廣瀬純(ひろせ・じゅん)龍谷大学経営学部教授(映画論、現代思想)。1971年生まれ。著書に『アントニオ・ネグリ 革命の哲学』(青土社)、『絶望論』『闘争のアサンブレア』(ともに月曜社)、『蜂起とともに愛がはじまる』『美味しい料理の哲学』(ともに河出書房新社)、『闘争の最小回路』(人文書院)、『シネキャピタル』(洛北出版)、訳書にアントニオ・ネグリ『未来派左翼』(NHK出版)、『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)、フランコ・ベラルディ(ビフォ)『NOFUTURE』(共訳、洛北出版)ほか。
『英文精読術』 精読は精毒?! 行方 昭夫(東京大学名誉教授)@ジュンク堂池袋本店
2015/12/17収録『英文精読術 東大名誉教授と名作・モームの「赤毛」を読む』刊行記念行方 昭夫(東京大学名誉教授)英文を理解するのに、いちいち日本語に訳すなんて不必要だ。訳しているだけ無駄な時間がかかる。英語は日本語を介さずに、そのまま理解すべきだ。英語の精読というが、真相は英語の精毒じゃないか」こう信じている方! 是非このトークセッションにご参加ください。分かりやすい実例をふんだんに使った、先生独特の温かい解説によって、上の考えがいかに真実から遠いか、納得できます。さらに、日本人にとって身近な「読む」という学習が、愉しいものに変わります。◆講師紹介◆行方昭夫(Namekata Akio)1931年生まれ。東京大学教養学部イギリス科卒業。東京大学名誉教授、東洋学園大学名誉教授。日本モーム協会会長。英米言語文化学会顧問。主な著書に『英文の読み方』『英語のセンスを磨く』『サマセット・モームを読む』『モームの謎』(岩波書店)、『英会話不要論』(文藝春秋)など、主な訳書にモーム『人間の絆』『月と六ペンス』『モーム語録』、ジェイムズ『ある婦人の肖像』(岩波書店)などがある。
ザ・メイキング・オブ『菌世界紀行』 星野 保(産業技術総合研究所機能化学研究部門バイオ変換グループ長)@ジュンク堂池袋本店
2016/4/18収録星野 保(産業技術総合研究所機能化学研究部門バイオ変換グループ長)岩波科学ライブラリーに彗星のごとく現れたまさかの爆笑探険記、『菌世界紀行』。本書の刊行を記念し、著者の星野保さんが満を持して登場です!菌核の実物を手にちょっとサイエンスしつつ、そして本書の内容にも触れながら、本書では語りきれなかった〈菌道中〉のさらなるエピソードや未公開写真の数々をご披露します。本書を読んで「(いろいろな意味で)著者の顔が見てみたい」と思った方も、まだ読んでいないけれど本書に興味をお持ちの方も、ぜひぜひご来場ください。【講師紹介】星野 保(ほしの たもつ) 1964年東京都渋谷区生まれ。2015年現在、東広島市在住。1992年名古屋大学大学院農学研究科博士課程満期退学。博士(農学)。現在、産業技術総合研究所機能化学研究部門バイオ変換グループ長。専門は菌類、なかでもガマノホタケ属菌の生理生態で、いまは菌類の低温適応に広く興味がある。本書の執筆を機に、岩波書店のマーク「種まく人」の足元に雪腐病菌が潜んでいることを心眼で発見した。好きな言葉は、建前では「One for all, All for one」(「大一大万大吉」でも可)としているが、本音では「かんたんに幸せになりたい」、心の奥底では「なんとかインチキできんのか」と考えている。
吉本隆明の可能性をどう引き継ぐか 高橋順一×宇田亮一×菊谷倫彦@ジュンク堂池袋本店
2015/3/19収録~『無名なものの詩(うた)と革命~孫世代からみた吉本隆明』(菊谷文庫刊)刊行記念~高橋順一(早稲田大学教授・比較思想史)宇田亮一(『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』著者)菊谷倫彦(菊谷文庫代表・『無名なものの詩(うた)と革命』著者)――3月に菊谷文庫から、『無名なものの詩(うた)と革命~孫世代からみた吉本隆明』(菊谷倫彦著)が発売となります。また、菊谷文庫が編集した宇田亮一さんの『吉本隆明 “心”から読み解く思想』(彩流社刊)、『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』(菊谷文庫刊)も発売されています。あたらしい時代の吉本隆明論が生まれつつあるこの機会に、吉本隆明の可能性やその思想をどう引き継ぐかについて、じっくりとお話ししたいと思います。【講師紹介】高橋順一(たかはし・じゅんいち)1950年宮城県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は比較思想史。ドイツを中心としたヨーロッパ思想、日本思想にも精通している。著書に『吉本隆明と共同幻想』(社会評論社)、『吉本隆明と親鸞』(社会評論社)、『市民社会の弁証法』(弘文堂)、『ヴァルター・ベンヤミン読解―希望なき時代の希望の根源』(社会評論社)など多数。宇田亮一(うだ・りょういち)1952年兵庫県生まれ。立教大学心理教育相談所研究員・心理臨床ネットワークアモルフ代表。会社員を経て臨床心理士になった経歴をもつ。著書に『吉本隆明『心的現象論』の読み方』(文芸社)、『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』(菊谷文庫)、『吉本隆明 “心”から読み解く思想』(彩流社)。菊谷倫彦(きくや・ともひこ)1978年秋田県生まれ。菊谷文庫代表。思潮社、NTT出版で編集者として働いたのち独立し、菊谷文庫を設立。大学院時代に吉本隆明論で修士論文を書き、編集者として最晩年の吉本を担当した経験をもつ。著書に『無名なものの詩(うた)と革命~孫世代からみた吉本隆明』(菊谷文庫刊)。
自然はこんなにおもしろい--みる・かく・つたえる 盛口満(沖縄大学人文学部こども文化学科教授)@ジュンク堂池袋本店
盛口満(沖縄大学人文学部こども文化学科教授)子どものころから生き物が好きだったけれど、大学を卒業し、教員という道を選ぶことになって、どうしたら「普通」の人に生き物のおもしろさがつたわるのか・・というのが自分の大きなテーマとなった。これまでかかわってきた学校がどのような場であったかを少し紹介させてもらうとともに、その中での様々な人たちとのやりとりから、どんなふうにテーマへ結びつく糸口が見つかり、それが授業だけでなく、本という形にまで結び付いていったのかという話をさせていただけたらと思っている。●プロフィール盛口満1962年千葉県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒。自由の森学園中高等学校理科教諭をへて、現在は沖縄大学人文学部こども文化学科教授。主な著書に『生き物の描き方 自然観察の技法』(東京大学出版会)『テントウムシの島めぐり ゲッチョ先生の楽園昆虫記』(地人書館)など。