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トラウマ映画館 『愛すれど心さびしく(1968)』 町山智浩解説 ネタバレ注意
孤独な聾唖の青年と、平凡な女子高生の静かな心の交流を描いた傑作で、ベストセラー『愛は寂しい狩人』の映画化作品。後にクリント・イーストウッド作品の常連となったソンドラ・ロックのデビュー作でもある。知的で優しさにあふれながらも聾唖ゆえに社会の片隅でひっそりと生きる青年が、間借りした家の長女に恋をし生きる希望を見い出していく。が、少女はその気持ちを受け入れるには精神的に未熟すぎ、やがて二人の心のすれ違いは残酷な結末を迎えてしまう。孤独の淵をのぞき込み、絶望に打ちひしがれるナイーブな青年を演じたA・アーキンが素晴らしい。夏から秋への季節の移り変わりをとらえた撮影も見事。
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トラウマ映画館 『マドモアゼル(1966)』 町山智浩解説 ネタバレ注意
聖ジュネ、少年時代の傷~『マドモアゼル』Mademoiselle
【あらすじ】
映画が始まり、画面に映し出されるのは草木の茂る山の中でそんな自然には似つかわしくない都会的な洋服で着飾った女が重そうなクランクを懸命に回している姿だ。
クランクは田舎の村の水門の解放弁らしく、女がクランクを回したことにより大量の水が奔流となって溢れ、村を水浸しにする。
その場から逃げ出した女は草原で鶉の巣の中の卵を見つけ、それを掴み取ると歓喜に燃える目で握り潰す。家に帰り自分の部屋から突然の出水に慌てふためく村民をうっとりと眺める女。
そして夜。
外の暗闇へと出た女は、小走りに村の道を抜けると、手ごろな納屋を見つけ、それに火を点けた…。
映画『マドモアゼル』は、そんな、あまりにも不穏な出だしから始まる。
しかし、女の表の顔は、村人たちから愛され尊敬され、都会からやってきたことから"マドモアゼル"とさえ呼ばれている、小学校の女教師だった。
村を騒がす凶状がこの女のせいだとは誰も思わなかった。
村人たちが疑ったのは、村はずれに住む流れ者のきこりの男だった。
村人たちは、単によそ者である、ということだけからこの男を犯人だと決め付けた。
一方、"マドモアゼル"は、この逞しいきこりの男に、密かに燃え上がるような情欲を滾らせ、淫らな色欲を押し殺しながら、何食わぬ顔で男に……
【町山智浩解説】
ジャンヌ・モローは田舎の農村の小学校教師。
村でただ一人のインテリの彼女は村人から「マドモアゼル」と呼ばれて尊敬され、子どもたちから愛されていた。
ところがイタリアから出稼ぎに来た、たくましい木こりに出会ったマドモアゼルは彼を思って悶々とし始める。
そして、満たされない欲望を癒すために夜な夜な、納屋に放火し、農業用水貯水池の水門を開けて洪水を起し、家畜を毒殺し、あわてふためく農民を見ながら悪の悦びに震えるのだった……。
監督は、「怒れる若者たち」の代表作『長距離ランナーの孤独』のトニー・リチャードソン。
原作は、『泥棒日記』のジャン・ジュネ!
脚本は、『24時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』『愛人ラ・マン』のマルグリット・デュラス。
そして主演はもちろんジャンヌ・モロー。
彼女が犬のように四つんばいになって男の股間を見つめているポスターも実に色チック。
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トラウマ映画館 『わが青春のマリアンヌ(1955)』 町山智浩解説 ネタバレ注意
メーテルは森と湖のまぼろしの美女~『わが青春のマリアンヌ』Marianne de ma Jeunesse
【あらすじ】
牝鹿の遊ぶ深い樹立と、霧が立ちこめる湖の中にそそり立つ謎の古城にまつわる物語であるイリゲンシュタットの館には少年達の一団が青春にはちきれるような日々を送っている。
マンフレッド(ジル・ヴィダル)を中心とする“おとなし組”とアレクシス一派の“いたずら組”にその少年達は分れていた。
或日はるばるアルゼンチンの荒野に馬を駆ったというヴァンサンが仲間入りした。
いたずら組の一行はこのヴァンサンと語らってボートに乗り湖の対岸にある古い館に出かける。
一行がボートに乗って向う岸に着くと間もなく大きな犬が追ってきて、一同は放々の体でボートに逃げ帰るが、ヴァンサンひとり逃げはぐれて館に取り残される。彼はここで思いがけなく美しい乙女マリアンヌの出現に目をみはった。
翌朝早く、ヴァンサンはマリアンヌをきびしく監視している老人の命令で大男の従者の手により小舟で送り返されたそれ以後ヴァンサンの脳裡からは片時もマリアンヌの面影は消えなかった。
イリゲンシュタットの園長の姪リイズは秘かにヴァンサンに想いを寄せていたが、少女の感受性から彼の心の変化に気付く。
それから間もなくヴァンサンは近所の百姓が届けて来た「助けて下さい。マリアンヌ」と記してある手紙を受取り、早速、船着場に行くがボートが無いので夢中で湖を泳ぎ出す。
二日後湖の岸に血まみれになっているヴァンサンが発見きれる。
彼は一同に怖ろしい冒険物語を語る--首尾よくマリアンヌの部屋にしのび込むことの出来た彼は、彼女の口からもうすぐここの老主人と結婚するということを聞かされた……
『わが青春のアルカディア』は、1982年7月28日に東映パラス系で公開された松本零士原作のアニメ映画、ならびに『戦場まんがシリーズ』の一編。松本零士にプロの漫画家になる決心をさせたヨーロッパ映画『わが青春のマリアンヌ』(原作小説『痛ましきアルカディア』)と類似のタイトルを持つ。
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2013.9.19(木) 「すっぴん!」 水道橋博士&町山智浩
町山智浩 あまちゃんを語る ※寝ないでそのままTBSラジオへ Session22 sm21867053 ※5月の町山さん出演回sm20935605
11/04/09 ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル
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