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拳功房審査会 八極拳の基本 2016年12月25日
2016年12月25日に行われた拳功房の審査会と合同稽古風景の一部である。 拳功房では、八極拳の基本は、故・松田隆智先生が伝えた基本の一本目から四本目を中心に行い、そこに段階練習や、応用的動作をつけ加えていく、古い稽古法を伝えている。 今日では伝えることが禁じられている様々な八極拳の基本練法も、拳功房では、初心の段階から行っている。 八極拳には様々な技法があるが、それは独特の身体操作の応用であり、初期の段階で、正しい身体の使い方を理解しないと、ただの力まかせの動きとなり、まったく深まっていかない。 身体操作が深まらないと、様々な局面に対応するために技を増やしていかねばならないが、身体操作が先にできてしまえば、あらゆる局面に応用が効くので、技は増やす必要がない。 八極拳は、このような考えにもとづく武術なので、初期の鍛錬法こそが秘伝中の秘伝といえる。(山田)
拳功房八極拳寸勁練習 馬歩
八極拳は、様々な寸勁歩法がありますが、上級になると、股の使い方と呼吸だけで、手はほとんど動かさず強い力を出すことができます。 手は、目標に接触していても力を発揮できるため、いわゆる雰勁となります。 ポイントは、股の使い方ですが、前提として開股ができていなければなりません。 開股は、太極拳でも基本になっていますが、開股から、どのように発勁するかは、多くの人は知らないようです。 その方法が最も明確になっているのが陳家小架式であり、八極拳で言えば、基本の冲捶の第一段階です。 大きく身体の動きを学ばないと、小さな発勁で強大な力を出すことはできません。
秘伝 六合短捶 拳功房
武壇八極拳では、招術を学ぶ段階になると、六合螳螂拳、八卦掌、形意連環拳などを学び、八極拳の招術の変化を身につけます。 言うまでもなく、六合螳螂拳は、劉雲樵先生が丁子成に、八卦掌は宮宝田に、学ばれたものです。 短捶は、近い間合から突然、戦いが始まるような、いわゆるケンカの状況で有効な技が、たくさん入っています。 従って、まずは実戦での地力をつけるために、太極拳も八極拳も、クラスに関係なく、拳功房では六合短捶を学んでいます。
八極拳 組手練習
2018年12月の審査会で、佐藤康平君が螳螂拳の初段審査でグローブ組手にチャレンジしました。 そのグローブ組手を、八極拳クラスの生徒同士で行ったものが、これ。 奥浜氏と米澤氏の八極拳組手。 互いに右足前の半身の構えから、相手を床に倒すまでを一連の流れで行っています。 連打の得意な米澤氏ですが、奥浜氏のパワーに押され、苦戦しています。 実戦では、奥浜氏のように相手を地に倒してしまうと、勝負が一瞬でつきますので、八極拳は、このような動きを得意としています。(山田英司)
拳功房審査会 八極連環 演武 中島輝明
2016年12月25日に行われた拳功房の審査会と合同稽古風景の一部である。 拳功房では、八極拳の基本は、故・松田隆智先生が伝えた基本の一本目から四本目を中心に行い、そこに段階練習や、応用的動作をつけ加えていく、古い稽古法を伝えている。 今日では伝えることが禁じられている様々な八極拳の基本練法も、拳功房では、初心の段階から行っている。 八極拳には様々な技法があるが、それは独特の身体操作の応用であり、初期の段階で、正しい身体の使い方を理解しないと、ただの力まかせの動きとなり、まったく深まっていかない。 身体操作が深まらないと、様々な局面に対応するために技を増やしていかねばならないが、身体操作が先にできてしまえば、あらゆる局面に応用が効くので、技は増やす必要がない。 八極拳は、このような考えにもとづく武術なので、初期の鍛錬法こそが秘伝中の秘伝といえる。(山田)
沈墜勁 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
スクーリング参加者から、沈墜勁の動作に関する質問がありました。 悪い例は、沈もうと思って上に飛び上がってしまうことです。 これは、モーションをつけた動きなので、沈墜勁ではありません。 位置エネルギーを活かし、その場から下に落下することが大切になります。
後ろ足の寄せ 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
冲捶の発勁は、前足の踏み下ろし時に目標に接触し、全体重を相手にかけたら、後ろ足を寄せて重心をかけ続けます。 こうしたインパクトのかけ方が、格闘技にはなく、内家拳独特のものです。 形意拳では、跟歩という後ろ足の寄せを大切にしますが、武壇八極拳も、後ろ足を寄せるので、馬歩は狭くなり、時には形意拳と同じく四六式になったりします。
冲捶の間合と角度 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
オンラインクラスのスクーリング。 冲捶は、実際に物を打たないと、要領がつかみにくい。 股を開き、踏み込み、閉じつつ打つのですが、開くと前足は浮きます。 前足が浮いたまま目標に当たり、インパクトで下腹が閉まるわけです。 これは威力を出すポイントです。 ミットで要領を理解したら、実際に人体に打ってみます。 ミットの下に前足が落ちるということは、人体に打つときは、相手の股の下、両足の間まで踏み込まねばならない、ということです。 もちろん、着地してからでは近すぎます。 空中に前足があるときに突きが当たり、インパクトで両足の間に落ちるのです。 通常の打撃とは、タイミングも角度も異なりますので、よく理解して練習してください。(山田)
冲捶の股 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
オンラインクラスのスクーリング。 冲捶は、実際に物を打たないと、要領がつかみにくい。 股を開き、踏み込み、閉じつつ打つのですが、開くと前足は浮きます。 前足が浮いたまま目標に当たり、インパクトで下腹が閉まるわけです。 これは威力を出すポイントです。 ミットで要領を理解したら、実際に人体に打ってみます。 ミットの下に前足が落ちるということは、人体に打つときは、相手の股の下、両足の間まで踏み込まねばならない、ということです。 もちろん、着地してからでは近すぎます。 空中に前足があるときに突きが当たり、インパクトで両足の間に落ちるのです。 通常の打撃とは、タイミングも角度も異なりますので、よく理解して練習してください。(山田)
弓歩撩陰から拗歩単鞭 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
小八極の後半部分です。 弓歩撩陰から馬歩右捶までは左右反対の動作。 馬歩右捶、すなわち右の寸勁は、本来型には入っていませんが、松田隆智先生は、寸勁の練習をしたい時は、ここで行うように、との教えでした。 寸勁を入れても入れなくても、右陽掌を突き出し、下式に向かいます。 拗歩単鞭の発勁時には、右足を右外にずらしつつ、右手を打ち出す独特の歩法が入ります。 纏絲勁と下半身の十字勁が融合した独特の発勁法を学びます。(山田)
寸勁 馬歩左捶 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
馬歩左捶は、弓歩から、カカトを上げて、カカトを90度ひねり込むことにより、馬歩になります。 このとき、カカトのひねりは纏絲勁、馬歩で沈む力が沈墜勁、両肩を左右に開くようにするのが十字勁。 3つの勁を合わすことにより、短い距離でも寸勁が放てます。 八極拳の寸勁は、こうした身体操作により生まれます。(山田)
小纏崩捶の実戦用法 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
李書文が得意とした小纏崩捶は、型では、ゆっくり行いますが、実戦では一瞬で自分の肩を相手の脇腹に当てることのできる、便利な技です。 そのポイントは、顔や上半身を横に傾ける畏縮勁という、武壇独特の身法です。 体の小さな者が、捨身法で飛び込んで、使いやすい技です。 通常は、こうした技は公開しませんが、スクーリングのような特別の機会のみに公開しています。
右臂小纏 八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング
右拳を引きつつ震脚し、虚歩。 そこから四六、さらに弓式。 小八極の型で一番苦しい部分で、多くの人が、この動作を省略してしまいます。 実は、この苦しい動作をひとつずつ、しっかりと行え、というのが拝師弟子のみに伝えられた教え。 松田一門では、少数の弟子のみが、正しく行っています。
李書文の体当たり 小柄でも大男を飛ばす法 八極拳オンラインクラス第2回スクーリング 献肘、馬歩栽捶、小纏崩捶
馬歩栽捶は、体全体を波のように縦回転させる、独特の勁を練習します。 小纏崩捶は、武壇八極拳の核となる技で、李書文の得意な技だったと伝えられています。 他派より、頭と上体のひねりを大きくし、密着してから、下から上へ肩をぶつけていきます。 体が小さくても、大きな相手に強烈なダメージを与えることができます。
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 連環捶
連環捶は、下方に向けて、心臓を突き下ろす強烈な技です。 胸でなく顔面を打つことも可能です。 右骨盤と右肩甲骨を左斜めに上げて、縦回転させながら突き下ろすと、沈墜と纏絲が融合した、強烈な打撃力を発揮します。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 白鵝亮翅
小八極の白鵝亮翅は、非常に難しい動作です。 掌底でアゴを突き上げる動作ですが、長、中、短の発勁があります。 他派の八極は、ほとんど長勁ですが、李書文系でも武壇の小八極のみが短勁を行います。 これは、最も体幹を上手に使わねば強烈な勁打ち出せません。 五行の気で言う「心」と「肝」をフルに使うことになります。 武壇八極拳では、他派とは異なり、五行の勁を小八極の中で、しっかりと磨くことを意味しています。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 蟒蛇纏身
小八極の套路を演じているのは、拳功房の黒帯でもある中島君。 自宅が遠いため、オンラインも受講しています。 道場で学んだ小八極を、オンラインでさらに精密に練習し、ほぼ完ぺきになってきました。 蟒蛇纏身の動作を中心に、修正をしています。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 反ソウ
三本目は崩捶。 これも、二本目に続き、武壇独特の動きです。 二本目も三本目も李書文が実戦用に工夫した動きで、劉雲樵先生も二本目を得意としていました。 三本目は、体の小さな人物が、下から体当たりをするのに適しているため、蘇昱彰先生が得意としていたようです。 前傾して蓄勢を作り、前足を大きく踏み込む時は、顔を後ろ足を見るようにし蓄勢、ここから頭を振り上げ、正面を見て、手を下から打ち出します。 相手のパンチをかいくぐりつつ一気に肩で体当たりする実戦的な技です。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 崩捶
三本目は崩捶。 これも、二本目に続き、武壇独特の動きです。 二本目も三本目も李書文が実戦用に工夫した動きで、劉雲樵先生も二本目を得意としていました。 三本目は、体の小さな人物が、下から体当たりをするのに適しているため、蘇昱彰先生が得意としていたようです。 前傾して蓄勢を作り、前足を大きく踏み込む時は、顔を後ろ足を見るようにし蓄勢、ここから頭を振り上げ、正面を見て、手を下から打ち出します。 相手のパンチをかいくぐりつつ一気に肩で体当たりする実戦的な技です。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 攔捶
八極拳の基本の二本目は攔捶。 横へ足を投げ出して体の正面を突く技法で、武壇八極拳独特の動きです。 ポイントは、震脚して180度後方へふり向く。この時、払う手を欄手と言いますが、掌を外に向け、小指側を上にする。そこから、ただんだ足を横蹴上げのように振り上げ、両手を正中線上に持ってきます。 着地と同時に正中線から縦拳を突きます。 足を上げ、両拳を正中線上にそろえる姿勢が蓄勢、着地時が発勁となります。(山田)
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 寸勁
冲捶に隠された寸勁の練習です。 冲捶は、馬歩になり、胸を開き、両肩が前後に分かれます。 馬歩から弓箭式に変わりつつ開いた胸を閉じる動作時に、突きを入れると寸勁となります。
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 冲捶
馬弓捶を移動して行うイメージです。 前足側の股を開き、着地時に閉じ、後ろ足を寄せる。 この歩法が最も大切です。 この下半身に、馬弓捶で学んだ上半身の発勁を合わせていきます。
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 拗歩捶
前足は動かさず、後ろ足の爪先をカカト中心に回し、纏絲勁を生み出します。 突き前の姿勢では、肩と肘を脱力させ、胸を丸め、下腹部に息を吸い、発勁時に下腹部と上半身が逆転し、胸が開きます。 右拳で突くなら、左手で右肩を叩くようにしてから左腰へ引き手を取ると、発勁がしやすくなります。
八極拳オンラインクラス 第2回スクーリング 馬弓捶
2019年10月19日に行われた八極拳オンラインクラスのスクーリングの模様です。 初心者を対象にしているので、注意点がわかりやすく、皆さんの参考にもなるでしょう。 ポイントは、カカトを中心に爪先部分を回し、纏絲勁を発し、下丹田の息を胸で爆発させることです。 これが順式呼吸で、八極拳の基本となります。
拳功房 武術トライアル練習 VS複数n-1 プレーヤーの打撃あり
武術トライアルのn-1ルールに向けての練習です。 n-1のポイントは、いくつかあります。 一番大事なことは、プレーヤーが足を止めず、動き続けること。 動きが止まると、多人数に押さえ込まれてしまいます。 格闘技に慣れると、動きながら攻める、というのが意外に難しい。 足を止めたり、構えたりするところから動き出すクセがついているからです。 一番目は、相手の右パンチへのカウンターがメイン。 二番目は、自ら打撃を使って、動きながら攻めて複数に対応する練習です。
拳功房 武術トライアル練習 VS複数n-1
武術トライアルのn-1ルールに向けての練習です。 n-1のポイントは、いくつかあります。 一番大事なことは、プレーヤーが足を止めず、動き続けること。 動きが止まると、多人数に押さえ込まれてしまいます。 格闘技に慣れると、動きながら攻める、というのが意外に難しい。 足を止めたり、構えたりするところから動き出すクセがついているからです。 一番目は、相手の右パンチへのカウンターがメイン。 二番目は、自ら打撃を使って、動きながら攻めて複数に対応する練習です。
拳功房 武術トライアル練習 段階的なコンフーの修得
武術トライアルのルール1で使用するオープンフィンガーグローブの代わりにグローブをつけて練習していますが、格闘技より試合場が狭く、試合時間が短いと、相撲のようにぶつかり合い、力と力で押し合うようになります。 まさに相撲は、あらゆる武術や格闘技の基本です。 初めは力と力がぶつかり合ってかまいません。 ここから、相手に勝つためにステップを使い、流し、角度を変え、崩す。 こうした中国武術の技の発展へつながっていくはずです。 しかし、初めから流しを学ぶと、まっすぐな力に勝てません。 段階的にコンフーを学ぶ必要があります。(山田)
拳功房 武術トライアル練習 搭手からの攻撃
武術トライアルに向けての練習風景ですが、基本的には通常の伝統武術の散打練習とあまり変わりません。 ルール1は、直系2メートルか3メートルの狭い土俵から出ると負け。 また、時間は10秒。 無構え、搭手、構え自由があります。 ここでは、搭手からの有効な九尾激を整理し、散打に備えています。
ベクトルを複合した懶紮衣 拳功房
跨から出る力を実際に相手の身体に作用させるときは、ベクトルを複合させたり、方向を変えたりする必要が出てきます。 こおでは、懶紮衣を例に、一度水平に押してから、下方向への沈墜勁を用いる練習をしています。(山田)
跨を使った沈墜勁 拳功房
跨は、丹田の使い方と密接に結びついています。 丹田は、水平に開く蛇腹と縦に動く龍腰がありますが、それらをコントロールするのが跨です。 したがって、跨を開いたり閉じたりするのは、重要な身体操作となります。 今回は、収跨を沈墜勁に用いる練習です。(山田)
拳功房八極拳寸勁練習 四六
八極拳は、様々な寸勁歩法がありますが、上級になると、股の使い方と呼吸だけで、手はほとんど動かさず強い力を出すことができます。 手は、目標に接触していても力を発揮できるため、いわゆる雰勁となります。 ポイントは、股の使い方ですが、前提として開股ができていなければなりません。 開股は、太極拳でも基本になっていますが、開股から、どのように発勁するかは、多くの人は知らないようです。 その方法が最も明確になっているのが陳家小架式であり、八極拳で言えば、基本の冲捶の第一段階です。 大きく身体の動きを学ばないと、小さな発勁で強大な力を出すことはできません。
BUDO-STATION武術トライアル ルール3(1人VS複数)説明 2019年9月8日
2019年9月8日に開催されたBUDO-STATION武術トライアル。 ルールは4種類設定され、それぞれのルールで熱戦が展開されました。 中でも最も特徴あるルールのルール4(1人VS複数)を、実行委員長の山田英司が説明します。