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カクヤス上場「宅配力」の秘密
酒などを販売するカクヤスがきょう、東証2部に上場しました。
業界トップのカクヤスがなぜ今上場したのか、その背景にはあの社会問題がありました。
きょう、東証2部に上場したカクヤス。
初日の終値は1,835円で公開価格をおよそ15%上回りました。
年商1,000億円を超え、酒の販売で業界トップのカクヤス。
ディスカウント価格のイメージが強いですが、トップの座を獲得した背景にはあるサービスがありました。
東京・赤坂に今年オープンしたこちらの店舗。
店内よりも広い倉庫にはビールにワイン、チューハイやソフトドリンクなどがずらり。
店内では販売していない商品もあります。
なぜ置いてあるのかというと...。
それは宅配。
カクヤスは東京23区、神奈川、埼玉、大阪の一部地域ならば、ビール1本でも店舗から
即日配送するサービスを行っています。
しかも、配達料は無料。
繁華街が近いこちらの店舗では年の瀬のこの時期、飲食店からの注文が殺到。
配達員「普段の比にならないというと大げさかもしれないがやっぱり忙しい。一軒一軒の物量も多くなっている」
カクヤスは現在、宅配が売り上げの大半を占めています。
その比率は、全体の9割近く。
スタート当初は個人向けの宅配のみでしたが、
飲食店など業務用の配達を始めてから、業績は飛躍的にアップしました。
ところで、宅配といえば社会的な問題となっているのがドライバーなどの人手不足。
カクヤスにとって、人材の確保は生命線とも言えます。
カクヤス佐藤社長:「高校生の新卒の採用を重視している」
北海道から沖縄まで、全国およそ2,000の高校を訪問してコミュニケーションを取り、
高校生の新卒採用を進めています。
新卒の配達員:「進路指導の先生にこんな仕事あるよと言われて面白そうだな、行ってみようかなと」
全国の高校から、毎年およそ120人を正社員として採用しています。
カクヤス佐藤社長:「(高校も)上場会社がかなり採用に来ているので厳しくなっている。そういったことも上場の大きな動機としてある」
LINE上場 初値は公募価格の1.5倍に
無料通信アプリを運営するLINEが東京証券取引所に上場し、時価総額は初値ベースで1兆円を上回った。 LINEは15日朝、東証1部に上場した。買い注文が殺到し、なかなか値がつかず、取引開始から約1時間半後の午前10時36分、ようやくつけた初値は4900円。公募価格3300円の1.5倍となった。初値ベースで計算すると時価総額は1兆円を超える。 一方、LINEは14日のアメリカ・ニューヨーク市場にも上場した。日米の上場で約1300億円の資金を調達する見通し。 このところ利用者が伸び悩んでいるLINE。上場で知名度を上げ、世界の利用者の約7割を占める日本などアジアでその国独自のサービスを始める方針。