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【英傑大戦】気まぐれにデッキ変えつつ英傑【第179回:武士の指揮「幕末の風雲児争奪戦」】
我が辣腕、ここに示す!
保元の乱:朝廷の後継争いに端を発すこの戦いで、為義とその嫡男格:義賢は、義朝と対立。
義賢は義朝の長男である義平に攻められ敗死してしまう。
義賢の遺児である駒王丸(当時2歳)は斎藤実盛の手によって助け出され信濃国豪族:中原兼遠に預けられた。
この駒王丸こそが後の源義仲である(信濃国木曽谷の地名から木曽義仲を名乗った)
それから25年後「以仁王(もちひとおう)」が平家打倒の号令を発布した際
これに誰よりも早く呼応して攻め上がったのが木曽義仲であり
その忠臣が手塚太郎金刺光盛(てづか/たろう/かなさし/みつもり)。通称:手塚光盛である。
源平合戦における大規模戦闘「倶利伽羅峠の戦い」において
一説では十万にも及ぶ平氏軍は、数千騎の木曽軍に大敗を喫してしまう。
平氏軍は体勢を立て直すべく篠原に陣を敷き休息を取ったが木曽軍が襲来。
4万対5千とされるこの「篠原の戦い」でも平氏軍は大敗を喫した。
平氏軍が総崩れになった後、一人の武将が大将鎧を借りて殿軍を引き受け奮戦。
追撃を行っていた手塚光盛はこの殿軍と交戦するも、相手は名乗りを上げずに戦い続けた。
衆寡敵せずとうとう平氏殿軍は討ち取られたが
大将鎧を着ていながら後に続く兵も無く、見捨てられたような状態であったことから
不信に思った光盛は、この武将の首を木曽義仲と共に改めた。
黒髪であったこの将の髪は、水で洗うと白髪へと変わり、老将であったことがわかった。
突如、この首を見た義仲はその場で号泣しだしてしまう。
この殿軍を引き受けた勇将は、義仲の命の恩人:斎藤実盛であった。
手塚光盛もそうとは知らず、義仲の心情を思い涙を流した。
光盛はその後、義仲が破滅に向かった後も、最期まで付き添って討死にしたという。
ちなみに漫画の神様:手塚治虫氏の先祖。彼がベレー帽を被っているのはそれが由来。
(手塚治虫氏も自身の漫画「火の鳥」で手塚光盛を出した際、自分の姿を模させている)
長兄の英傑大戦:mylist/73130055