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清水知子×土居伸彰×速水健朗「夢の国はいかに社会と向き合ってきたのかーー『ディズニーと動物 ――王国の魔法をとく』刊行記念」(2021/5/31収録)@tomo_kororin @NddN @gotanda6 #ゲンロン210531
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https://youtu.be/Bvz3M1X-H1A
webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://genron-alpha.com/article20210618_01/
【収録時のイベント概要】
「ミッキーマウス」を知らない者はいないだろう。
ウォルト・ディズニーとディズニー・スタジオは、この陽気で小さな黒いねずみを筆頭に、『ダンボ』や『バンビ』、『くまのプーさん』、『101匹わんちゃん』、『ライオンキング』に『ズートピア』……と、動物を主人公にたくさんの作品を生み出してきた。また、ディズニー・プリンセスをはじめとして、ディズニー王国の人間のかたわらには、いつも動物たちがいた。
今年2月に刊行された『ディズニーと動物 ――王国の魔法をとく』は、いまや世界に深く浸透しているこの愛くるしい動物たちを媒介者として、ディズニーの歴史、思想、美学、そして社会に与えた多大なる影響を考察している。著者の清水知子氏が自身の講義をまとめたこの本は、ディズニーの世界へと優しく誘う入門書にもなっているが、その内容は映画映像の分野からも、社会学の観点からも刺激的だ。
今回は清水氏と、アニメーション研究・評論の土居伸彰氏、『都市と消費とディズニーの夢』の著者である速水健朗氏の三名でのトークをおこなう。
清水氏が本書を書き上げるにあたり大きな影響を受けたという二人とともに、ディズニーがいかに社会と向き合ってきたのか、様々な視点から解き明かしていく。
ディズニーランドは永遠に完成しない、というのはウォルトの有名な言葉だが、社会状況に応じ、ディズニー作品の決まり事を変化させる数々の近作(ポストディズニー)、様々なディズニー・クラシックの実写化、ヴィランズ(悪役たち)の視点から語り直される物語など、今も着々と変遷を重ねるディズニー。
マーベルなども呑み込む配信プラットフォーム「ディズニープラス」の立ち上げと、コロナ禍を背景にファーストチャンネルを映画館だけでなく配信に定める宣言により映画業界の形自体を大きく変えようとしているこの巨大な怪物企業のあり方を、『ディズニーと動物』で取り上げられた作品はもちろん、5月27日公開『クルエラ』も含む最新の作品も含め、縦横無尽に語り尽くす!
ディズニーが探究したリアリティとファンタジーは映像の世界にどのように展開されたのか。また、その世界は映像を超えて、いかに現実をつくりあげ、私たちが住む社会の基盤を築いたのか。いま、ディズニーについて考えることはこんなにも刺激的で、面白い。
夢の国はいかに社会と向き合ってきたのか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20210531/
『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局)刊行記念 トークセッション 田中 功起×清水 知子@ジュンク堂池袋本店
2014/11/25収録田中 功起(著者・現代美術家)清水 知子(筑波大学大学院准教授(比較文学・文化理論)) 第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)日本館代表アーティストとして特別表彰を受賞した田中功起さんと、筑波大学大学院准教授で比較文学・文化研究者の清水知子さんによるトークセッションです。 はじまりは、「清水知子さんと、アートの公共性/社会の中でのアートというテーマで話したい」という田中さんのひとことでした。清水さんはスラヴォイ・ジジェクやアントニオ・ネグリなどの文化理論や、英国現代文化、アニメーション等の現代文化比較研究を専門とし、『文化と暴力―揺曳するユニオンジャック』(月曜社)を昨年上梓されました。〈サッチャー政権以後の「社会のない社会」と呼ばれた時代を、人びとはどのように生き、そこから何を生み出したのか〉。これは『文化と暴力―揺曳するユニオンジャック』の帯文です。 田中さんと清水さんのトークセッションは、平熱で沸騰するような刺激的な時間となるでしょう。【講師紹介】●田中功起(たなか・こおき)2000年、東京造形大学美術科絵画専攻卒。2005年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。ロサンゼルス在住。田中功起は日常のシンプルな行為に潜在する文脈を、映像やパフォーマンスを通じて、視覚化、分節化する実践を試みる。第55回ヴェネチア・ビエンナーレ特別表彰を受賞した日本館展示「抽象的に話すこと―不確かなものの共有とコレクティブ・アクト」もまた日常性から東日本大震災を問うものだった。同国際展以降も、『映画をめぐる美術―マルセル・ブロータースから始める』(京都国立近代美術館、東京国立近代美術館)やフリーズ・ニューヨークのプロジェクツのほか、ロンドンの現代美術センター(ICA)で開催中の企画展『Journal』、ファン・アッベ市立美術館(アイントホーフェン)で開催中の企画展『Positions-Five projects in dialogue』への参加と活動の幅を広げている。 また、Art Review Asiaへのインタビュー掲載時にテキストを用いた「インポッシブル・プロジェクト」を誌上およびインターネット上で展開するなど、従来の物理的な展示空間に限定されない活動も積極的に行なっている。2014年7月5日ドイツ銀行グループの「アーティスト・オブ・ザ・イヤー2015」に選出されたが、それは、現在の美的および政治的な試みにおける重要な問題のひとつである「共同体の形成」に対する独創的なアプローチが評価されたもので、来年3月からベルリンのクンストハレで個展が開催される。●清水知子(しみず・ともこ)2001年、筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。現在、筑波大学大学院准教授。専門は、比較文学・文化理論、メディア文化論。『文化と暴力―揺曳するユニオンジャック』(月曜社、2013年)共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008年)ほか。訳書にデイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店、2004年)、スラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社、2005年)、ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社、2008年)、同『権力の心的な生』(共訳、月曜社、2012年)、ネグリ+ハート『叛逆―マルチチュードの民主主義宣言』(共訳、NHKブックス、2013年)ほか。