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【初音ミク】モノクロフィルム【オリジナル】
世界が色を失った 或いは僕だけが失ったのか
その答えを探すうちに 彼女と出会い、そして見つけた
編曲:いとうゆうき 様
写真:吉井翔子 様 (Twitter:@shokochaso)
映像素材:Physical-i 様
Footage Island 様
他素材:リライア
企画:Lie12-3 (Twitter:@Lie12_3)
『モノクロフィルム』
このレンズに映るのは 灰で固められた窮屈な世界
色に取り残されたまま むやみに時だけが流れる
僕には色がわからない 僅かに残った光を
取り戻そうにも叶わぬまま ここに在るのはただ一つだけ
灰色の何かに覆われた それはこの世界か僕の目か
フィルムたちは疾うに燃やした 文字通り灰の世界だ
ある日レンズに映ったのは 黒に呑まれた世界に生きる彼女
会う度に縮まる二人の距離 無邪気に問う君に惹かれる
僕には色がわからない でも君が知りたがるなら
ハッタリにも似たこの答えに 君は嘘つきと怒るだろうか
灰色の何かに覆われた この世界に突如現れた
君の回りにだけ見えるんだ 彩りに抱かれた世界が
モノクロの先にあるもの きっと世界は綺麗なのだろう
取り戻そうにも叶わぬまま
僕らは色がわからない からこそ描けるから
100もの灰色に覆われた この世界を君が変えたんだ
温かく射し込む光に 新しいフィルムが生まれた
二人だけの色に覆われた この世界が見せる未来は
色に溢れている気がした 君こそが僕の世界だ
【初音ミク】メリー・テレパシー【オリジナル】
恋に追われ 疲れた少女は
恋を知り 恋を追いかける
「恋のライバルは私自身。
最大の壁はほんのちょっとの勇気!」
編曲:山田紅莉子 様
イラスト:yaRai-ヤライ- 様 (Twitter@yaRai_illust)
プロデュース:Lie12-3 (Twitter:@Lie12_3)
都市伝説ガールズシリーズ 怪1談 『メリー・テレパシー』
隣町駅前 何とか撒いたかしら
追われてばっかで疲れた
恋なんてバカみたい
前を通りすぎた 男の子は誰なの？
あたしの中で何かが弾けた
なにこれ 好き？
まずは知ることから あらゆる手を尽くした
口では言えないけど 恋って素敵ね
《あたし、メリー。今あなたと同じ学校にいるの》
そんなテレパシーを飛ばしてみたりして
声をかける勇気が出ない
あたしに気づいてよ ねえ ねえ ねえ
もっとあなたを好きになるから
待っててもしょうがない あたしが仕掛けるのよ
追いかけてみてわかった
恋なんだもん仕方ないでしょ
今になって気づいた 周りの熱い視線
こんなにもライバルがいるなんて
なにそれ 好き！
前髪も切った ハウツー本も読んだ
何でも出来そうだわ 恋って無敵ね
《あたし、メリー。今あなたの隣のクラスにいるの》
そんなテレパシーを飛ばしてみたりして
虎視眈々って言葉知ってる？
逃がさないんだから ねえ ねえ ねえ
ぎゅっとあなたを捕まえるから
やっと同じクラスになれたわ そんな矢先に大事件
やけに親しそうな あの子は誰なの!?
大ピンチ!!
《あたし、メリー。今あなたの後ろの席にいるの》
そんなテレパシーを飛ばしてみたりして
隣の子とばっか話してないで
こっちを向いてよ ねえ ねえ ねえ
ずっとあなたを見ているから
きっとあなたを振り向かせるんだから
《あたし、メリー。今、あなたの目の前に…》
【初音ミク】雪だるまごっこ【オリジナル】
塵も積もれば山となり 身も心も凍えて行く
雪だるまになった少女に訪れた 温かな春
ピアノ:miyakobb 様
イラスト:あめうむ 様
作詞･作曲･動画･背景:Lie12-3 (Twitter:@Lie12_3)
『雪だるまごっこ』
ふわりふわりと落ちていく
静けさの中降り積もるあたし
動く気力も凍りついた
微かな希望は刹那
最初はうまく笑えていたけど
歪んでいくの 崩れていく
ねえ あたしを温めて
冬の眠りから心を解いて
寂しくはない ただちょっとだけ寒いの
あたしはまたストールを重ねる
ひとつひとつは小さいのに
集まると大きくなる歪み
何度形を整えても
いつかは壊れてしまう
最初はみんな 近くにいたけど
忘れていくの 消えていく
ねえ あたしを見つけて
影に立ち尽くす孤独を解いて
不安はない でも何かが足りないの
あたしはまたストールを重ねる
この目は光すらも拒むように固く閉ざされた
酷く冷たいこの手を握って
痛みすらないこの手を
傍にいるのに寂しかったの ねえ…
ねえ あたしを抱き締めて
身動きできない鎧を解いて
怖くはない けど震えが止まないの
ねえ あたしを愛して
動けなくなったあたしを救いだして
悲しくはない のにこぼれるひとしずく
温もりで溶けて崩れていく体
そこにいるのは誰なの
ねえ
【初音ミク】はらひらり【オリジナル】
月満ちる夜を肴に男と女 片や月を 片や君を
同じ時を過ごせど 目に映るものはそれぞれ
Twitter:@Lie12_3
『はらひらり』
雨上がり夕霧 木の葉香る雫
地を渡れ波風 はらひらりやゆるり
やれ時は流れり 明日も咲く揺り篭
何処指す凪の音 夜が目を覚ます
星が舞う はらひらり きらりらり
降り注ぐは 誘う瞬き
影揺らす ふわふらり ゆらりらり
儚夜に目を引く 今宵も美し月
心映す水面に浮かぶ 月を掴もうにも のらくらり
満ち夜照らす半月（よこがお）に瞳奪われ
触れる指先に ほろくらり
そよ風靡く髪 婀娜に染まる頬
艶やかな唇 彼方目眩く
星が舞う はらひらり きらりらり
降り注ぐは 誘う瞬き
影揺らす ふわふらり ゆらりらり
儚夜に目を引く 今宵も美し月（きみ）