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【Tairon Works】以て瞑すべし【第四回10秒動画祭】
―「闇」と「闇に切り込む者」。
私の場合、それがいつ使うことになるかは未定でも
ストックしてある題材には対応した新キャラも一緒に作ってある場合が多く
それの先行公開(ボツなら再利用)も兼ねての一本になります
…本格的な発表はいつになるかはわからないのですが…
ベースとなったゆっくりはるーみあとようむですが
どちらちもこれまでにないシリアスな感じになるはず…
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】狐狸ビアのスキマ【第四回10秒動画祭】
―国風変化。
前回ちぇんをスキマに突き落とす動画(sm42115176)を作ったなと思いつつ
日本の漢字文化は中国から伝わったものですが
「中国にあって日本にはないもの」を指す漢字の場合
代替として「日本にある別の何か」を宛がった上でその「何か」が
そのまま定着してしまうことがあります
「狸」という字もそのひとつで日本に伝わる前は…
しかしそういう経緯がありながら今や化け狐と双璧をなす存在感を持つようになった
化け狸というのは実に妖怪らしいと思います
P.S.
橙は「山に住んでる猫」的な意味でヤマネコということで…
八雲藍に式を打たれる前は野生の妖怪だったかもしれませんが
実際のところどうなんでしょうね？
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】フレドリック・ブラウン「闘技場」/後篇【SF】
―知られざる最終決戦。
お待たせしました
急遽エイトマン(sm43473764)が挟まったために長い中断になりましたが
「闘技場」、これにて完結です
タイトルは勇ましい雰囲気ですがこの戦いの大部分を構成するのは
うだるような熱気と傷の痛みの中、減り続ける体力を気にしながら
できることを模索するじりじりとした試行錯誤です
しかし自身の勝敗がもたらす結末を考えれば紛れもない人類史上最大の一戦
主人公の敢闘を最後まで見届けて頂きたい一本です
プロローグ（sm42912817）
前篇(sm43108429)
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】エイトマン-誕生篇-【ゆっくり文庫リスペクト】
―彼方へと走り出した日。
アニメ及び漫画作品「エイトマン」のゆっくり劇場化になります
元々ボツ案(きめぇいとまん)としてはあったものですが以前それを本家文庫にツイートしたのが縁で
逆に誘いを受けて製作まで踏み切れました
当初は「エイトマン祭り」ということで
まとまった期間に複数の投稿者による公開を予定していたのですが
完成時期にばらつきが出てしまったので順次投稿という形式にシフトしています
その時点で既に完成していたセブン氏のバージョンは非常に参考になりました
なお、Tairon Works版エイトマンは「うっかり」ではありません
具体的な予定はまだ決まっていませんが今回の投稿は
今後も続くシリーズのスターター兼チュートリアルとしての1本を想定しています
●ゆっくりエイトマン
sm43324187 【セブン】ゆっくりコンパクト劇場 エイトマン「超人サイバー」「決闘」
sm43329786 比較：エイトマンOP＆アイキャッチ ゆっくりコンパクト劇場より
sm43470088 【文庫】エイトマン「光線銃レーザー」
sm43528510 【文庫】エイトマン「地球ゼロアワー」
sm43473764 【tairon】エイトマン 誕生篇
sm43476798 【ルイス足永】ゆかりエイトマン
sm43551341 【ルイス足永】ゆかりエイトマン 2
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】中原中也「在りし日の歌」より【『在りし日の歌』祭り】
―昼と夜の巡り。
幻灯館本丸主催の『在りし日の歌』祭り(sm42308611)投稿作品です
短い詩を別々に投稿するのではなく一度に投稿したいと思い
「どの詩も昼か夜のどちらかに収まっているだろう」という考えから
その繰り返しという型を作って配置してみました
「冷たい夜」
原因となるような何かや誰かがあるのでなく
わけもなく沈んだ気持ちになる季節の詩です
読んでいるとごつい扉のある小さな一軒家の中で
薪ストーブの火をじっと見つめている孤独な男を幻視します
「早春の風」
語呂が心地いい詩です
春と言ってもまだ早く冬を越したばかりの自然は殺風景なものですが
そこに吹く風が黄金の始まりを告げています
阿求がまたこの日を迎えられたと感慨に耽っているようなイメージで絵を作りました
「骨」
骸骨はホラーな雰囲気ですが
腐ってしまう皮肉臓物の類がすっきり落ちた
憂いの無い状態ということで縁起物としての側面もあるそうです
この詩も野辺に放置された自らの骨を観測している死霊の視点を題材にしていますが
ユーモラスな雰囲気で恐ろし気な要素は感じられません
ラストの立札ほどの高さにとんがった骨というのが難題でした
どんな配置でそんな高さに骨が立つのか？と…
「閑寂」
日曜の学校にぽつんと独り…確かに心ががらんとする状況
…という納得感とそれをよそに瑞々しく描かれる周囲の美しさのギャップが面白いです
何するでもなくこういう風にじっとしているのもそれほど悪くはない気がしますね
日曜日の投稿なので〆はこれで、と決めていました
青空文庫『在りし日の歌』https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/card219.html
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】聖アントーニオの火【イタリア民話】
―御 慶
今年もよろしくお願いいたします
今回お送りするのはイタリアの中でもサルディニア島北部の
ログドーロ(黄金の土地)という地方に伝わる昔話で
キリスト教の聖人伝説ではあるけれど同時に人類に火が齎された経緯を述べるという点は
ギリシャ神話のプロメテウスの流れも感じられます
無力な民の願いに応えて散歩感覚で地獄へ下りていく隠者の頼もしさがツボでした
年中行事に合わせるという程はっきりした基準ではありませんが
感覚的に季節柄に合わせて投稿したい内容の動画というのがあって
それは暑い夏の日や月が綺麗な秋や寒い年の瀬だったりします
この話もそれこそ今のようなタイミングで投稿したいと思っていました
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】没動画供養祭「アステカ神話」【第2回_没動画供養祭】
―《羽毛ある蛇》・《煙る鏡》・《大地の主》
投稿を始めてかなり初期の頃にぼんやり考えていたもので
西暦15世紀ごろに現在のメキシコにあたる土地で栄えた国家
アステカに伝わる神話を題材とした動画シリーズになります
ですがいざ調べてみるとアステカ神話の内容は
日本で広く知られている情報に比べてまるで違い
複数の異なる資料を無理に繋ぎ合わせてひとつの話のように見せていたり
伝言ゲームのノリで本来の意味が大幅に変わっていたりというノイズがとても多いです
かといって原典に近い資料を漁って詳しくなってもそれが即ちエンタメ的に作って/見ていて
面白い動画になる助けになるわけでもないという感覚があり
その辺が億劫になって何体かキャラクターの立ち絵を作ったきりで手を引きました
少し前に内容をかいつまんで再構成した動画(sm38807314)を見つけたので
そちらをバックボーンにボツ案を見られる形でお送りしようと思いますが
資料性そのものはほとんどありません
「一昔前の定番だけれど今見返すとかなりヘンな記述」といった感じでしょうか
神話という題材は難しいですね
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】事々録より「異人異術」【第2回_没動画供養祭】
―馴れ初めは荒唐無稽。
「事々録」は江戸時代の随筆集(著者については不詳)で
天保二年から嘉永二年(1782～1849)までの風聞雑説を収録したものです
あくまで「風聞」なのでこうしたファンタジックなお話も入っていたりします
途中までは面白いと思えたんですが
「この流れで結婚してめでたしめでたしと落とすのは随分乱暴では？」
…と腑に落ちない部分が引っ掛かり去年の秋あたりから
「やってみようか⇒いや今回は没で…」と放置してありました
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】岡本綺堂『閲微草堂筆記～落雷裁判～』【第2回_没動画供養祭】
―閃く。…没する。
ゆっくり朗読祭投稿作品(sm42732094)のボツ案の体裁を整えたものです
出典は「奇門遁甲」と同じで清代の志怪小説『閲微草堂筆記』（えつびそうどうひっき）を
岡本綺堂が翻訳したものです
中身としてはどっちもどっちという感じなのですがボツになった理由は
締め切りが迫っていて片方しか投稿しきれなかったからです
エピソード集の形式の作品をお題にすると必然的に
こうした「選ばれなかった話」が大量に出ます
「GARAIYA」(sm38284479)に対してのふとちゃんの逆襲がコンセプトで
「奇門遁甲」にもこの名残はありますね
青空文庫版
https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/1303_12030.html
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】没動画供養祭「WOBBIT Xスパロボ風戦闘デモ」【第2回_没動画供養祭】
―新規参戦作品「WOBBIT X」！
面白い試みと思ったので投稿してみます
基本気になった話や興味の湧いたお題はストックして
製作未定のまま手元に置いておく主義で
構想が中途半端であっても「うっかり文庫」という表現もできるので
Tairon Worksで完全に「これはもう作らない・ボツ」と断定される作品は
さほど多くはありませんがその上で…というチョイスです
今回のボツ案は先日の「ゆっくり文庫10th」に向けた動画で
紹介する作品をゲーム「スーパーロボット大戦」のOPデモ風にパロディしたものになります
ゲーム開始のタイトル画面で放っておくと始まるアレです
ボツになった理由は
「この演出だと他の紹介作品と足並みが揃わないから」ですね
祭の性質的に構想や半端なパーツがあるにとどまって
いまいち見応えがなくなってしまうのが難点ですがいかがでしょうか
感想お待ちしております
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】フレドリック・ブラウン「闘技場」/前篇【SF】
―青い地獄、赤い宿敵。
11月全体でのんびりと作りました
フレドリック・ブラウンの同名SF小説の動画化、前回(sm42912817)の続きから始まります
それでも今回はキリのいいところまでということであくまで前篇のみ…
言うなれば状況とルール説明のチュートリアル段階で
本格的に開始するまで結構段取りが多い印象があります
同作品は藤子・F・不二雄の読み切り「ひとりぼっちの宇宙戦争」の題材といわれていますが
漫画というメディアに合わせてどういったアレンジを施しているか
比較してみるのも面白いかもしれませんね
後篇(sm43651324)
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】フレドリック・ブラウン「闘技場」プロローグ【SF】
―死闘開幕警報。
ゆっくり文庫10周年記念動画(sm42835500)で触れたブラウンのSF短編からお送りします
今回は冒頭部、本題に入る前の状況説明的なパートになります
背景にあるのは壮大な規模の宇宙戦争ですが、この後に控えている本題に比べると
情報の解像度が低く、敵味方ともに抽象的な描写に終始しているように感じられました
動画ではそれを反映して戦っているけれど両軍の具体的な様子を形にしないのをコンセプトにしており
これが作っていて結構面白かったです
前篇(sm43108429)
後篇(sm43651324)
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】ゆっくり文庫10周年記念投稿「VICTORY」【ゆっくり文庫10th】
―想像は限界を超えて。
―その進化は果てしなく。
ゆっくり文庫10周年おめでとうございます
景気づけに口火を切るような動画にしたいと思い作成しました
これ以前にも文庫作品への感想をお題にした動画(sm37111081)は作りましたが
今回は物語そのものへの感想より動画製作・投稿において
本家文庫から受けた影響についてアピールすることに比重を割いています
X（Twitter）で似たハッシュタグがあったのでその解答も兼ねていますが
「創作そのもののきっかけではない」「3つで収まらない」ので
独自に動画化という形式でお送りします
また、本家から脚本を提供してもらい合作という形で投稿した作品にも
感謝を伝えられたらということで純粋なゆっくり文庫作品とは別に
そうした動画も含めています
10周年、それぞれの感慨を胸に祝っていきましょう
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】『寿命』【グリム童話】
―ムフフフ まともな投稿はお預け 今だけはマネモブに変身するの
―「グリム童話やるの久しぶりやん」「元気しとるん？」
グリム・ブラザース
「格林兄弟!!」
―確かに面白い…だけどこれグリム童話の面白さかな
いや面白いけど… …ん？…あれ？ これ面白いのか？
グリム童話からお送りします。グリムのゆっくり劇場化はこれで2回目ですが
前々からもしやるにしても全部雰囲気を変えようと考えており
「どまんじゅう」(sm37586792)とは違った味わいになっていると思います
原語では「ディー・リーブンスツァイト」と読み、寿命というか
人生時間とか生涯という意味合いが強いそうです
インドの民話やイソップ寓話にも類話があるようで
それがドイツまで伝導した結果生まれたという由来も考えられそうです
当時の人生観が見て取れるのが面白いですね
「寿命」はゆっくり解説で既に動画化されていて(sm36268751)わかりやすいうえに
類話の紹介もあり、かなりおすすめです
今回は前から作っていた「東方獣王園」の新キャラのゆっくりのちゃんとしたお披露目も兼ねています
それに際してあとがきパートもやや長めです
はうっ 慧ノ子の尻尾は“3本”だったあっ
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】#ゆっくり界隈の人に聞きたい20の質問【番外編】
―感 謝
今回は番外編ということでＸ(Twitter)上にあった同名のハッシュタグの質問に答えた動画になります
ゆっくりは出てきますが音声はありません。遅めの自己紹介になった感があります
視聴者諸氏に支えられつつこれからも楽しんでいきたいと思います
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】「凶報」【ルイス足永リスペクト】
―どうしろと…？
ルイス足永氏の短小説113『超東洋急行殺人事件』(im11203995)を動画化しました
連絡してくる警察のノリはよもぎ餡ミステリーシリーズの妖精警察っぽさを感じます
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】岡本綺堂『閲微草堂筆記～奇門遁甲～』【ゆっくり朗読】
―斯くして神秘は闇へと還る。
遅刻枠ですが清代の志怪小説『閲微草堂筆記』（えつびそうどうひっき）からお送りします
テキストとして利用したのは岡本綺堂が和訳したもので
この間に岡本綺堂を挟む形式は過去にも何度か採っていますね
「奇門遁甲の法」というのは古代から伝わる占術ですが
この物語では未来を予知する他に幻術としての性格を強く描かれています
青空文庫版
https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/1303_12030.html
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】池田蕉園『ああしんど』【ゆっくり朗読】
うち じじい
―家の祖父は猫嫌い。
明治のエッセイからお送りします
作者の池田蕉園の本業は作家ではなく女流日本画家で
青空文庫で見つけた時もこれ以外の作品は見つかりませんでした
彼女の父が現在の大阪府にあたる岸和田藩の藩士だったそうなので
父方の祖父の話とすると下地については概ね実話だと思われます
蕉園自身はセレブのお嬢様なんですがこの文章はフランクな雰囲気があって読んでいて楽しいです
じじい役は魂魄妖忌。若くても年寄りでも行ける男性キャラというのは便利
じじいの孫＝語り手の蕉園をようむにするかゆゆこにするかはかなり迷いましたが
設定より雰囲気を重視して後者に決定しました
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
蕉園は享年31歳で亡くなった薄命の人でした
ラストの幽々子が無貌なのは「亡霊の令嬢」というキャラにその生涯が重なった
無意識の産物だったのかもしれません
青空文庫版
https://www.aozora.gr.jp/cards/001351/files/49202_33049.html
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】小川未明『ぴかぴかする夜』【ゆっくり朗読】
―雷雲に翔ける。
「ソフトウェアトーク朗読劇場祭」投稿作品を小川未明の創作童話からお送りします
レギュレーションにそうあるわけではありませんが朗読ということなので
複数のキャラクターが登場するお話ですが読み手は統一しています
ほんのりと寂しいけれど心は平和というか
それぞれの恐れや気兼ねといった遠慮がちな感情が心地よい一方で
同じく小川未明の「あらしの前の木と鳥の会話」という童話もあるんですが
こちらは奢った人間を粛正するために木とたかが決起するところで終わる
地球にコロニーをおっことす寸前のガンダムの敵みたいなノリです
ネガとポジが綺麗にひっくり返っているので読み比べて見ると面白いかもしれません
青空文庫「ぴかぴかする夜」
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/53020_50664.html
青空文庫「あらしの前の木と鳥の会話」
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/52961_46828.html
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】『人造人間ハカイダーVer."B"』Act7(完)【ゆっくり文庫リスペクト】
―ハカイダーは還ってくる。おれたちが破壊の恐怖を忘れたら…
ハカイダーVer.“B”、これにて完結です
積もる話は編集後記的な動画でしたいと考えているので
まずはこの物語の結末をお送りします
ここまでお付き合いいただきありがとうございました
本家文庫の脚本はこちら
https://trynext.com/story/reimg/re004.php
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】あの世から来た男【セルビア民話】
―あの人によろしく。
バルカン半島中西部、セルビアの民話からお送りします
元は他愛ない笑い話で個人的にはなんとなく落語のような呼吸を感じましたが
引っ掛かりを感じたのでその心のままにオリジナルルート化しました
…死神とか亡霊のような幽明を跨いだ存在が好きなのかもしれません
参考書籍は「ゆっくり東方物語」の青い炎の館(sm38236585)が
収録されていたものと同じです
動画を視聴して「どんな本なのか探してみよう」というきっかけを得た結果
同じ本の中に載っていた違う話を動画化するという因果が楽しいですね
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】夜更の雨【『在りし日の歌』祭り】
―うぁぁぁ し…詩人が雨の街を練り歩いてる
幻灯館本丸主催の『在りし日の歌』祭り(sm42308611)の試作として制作した動画です
開催日はもっと先なのでこの動画自体はフライング扱いですが
そういうのに関係なく今と言うシーズンに出してみたくなった次第です
これに限らず「このお題はこういう季節に出したくなるな」という拘りは偶に生じます
詩のタイトルは「夜更の雨」ですが本文に入る前に
―ヹルレーヌの面影―という題符(エピグラフ)があるようにフランスの詩人
ポール・ヴェルレーヌを意識しています
「ヹ」というのはは当時“ve”という音を表現する際に使われていた字で
「ヹルレーヌ」なら「ヴェルレーヌ」 「ヹニスの商人」なら「ヴェニスの商人」と
それぞれ同じ読みになります
内容としては19世紀のフランスの詩人の間で流行った題材として
目的もなく町中を徘徊する様を詩にするというものがあり
仏文学に影響を受けた中原中也がそれを意識して作った詩ということです
リズミカルに韻を重ねていく構成にもその影響があります
ヴェルレーヌの青年期はちょうどパリが不衛生な旧来のモデルから
現代の華やかなイメージに大改造される過渡期にあたりますが
この詩では路地の足元がぬかるみでぐちゃぐちゃだったり
ここさえ抜ければ…と展望もないのにふと思ってしまうくらいにはうんざりした環境です
自動車だとか街の灯みたいな贅沢で明るいものに縁はなく
とりあえず腰を下ろして一杯やれる居酒屋のショボい灯りが恋しいぜ
…というのがなんとも無頼な雰囲気ですね
青空文庫『在りし日の歌』https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/card219.html
イベントロゴはこちら シンプル版:nc304714 帽子版:nc304740 帽子版（サイズ大Ver）：nc304884
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】「天賦」【ルイス足永リスペクト】
―まあ、そういうことなんだろう
ルイス足永氏の短小説112『予知 』(im11203991)を動画化しました
同シリーズの中では最新の部類に入るのでホットなタイミングですね
同一のお題からできた別の動画もあります（sm43494522)
超能力の内容説明はこういう「暇な時にじっくり語る」形式が好きなんですが
このSSの場合、話の心は最初と最後で実はどうでもいいものを間に挟んで
延々と語っているという構成が笑えました
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】One Hour Before Death【ブラック・ジャック】
―同じ源より発ち、異なる道を往き、時に重なり、また離れ往く…
通算3本目のBJモノとなります
原題は「死への一時間」ですが脚本は別に本家文庫から提供されたものです
エピソードの順番が収録メディアごとにばらつきのある作品ですが
キリコの登場回は計9回でこの動画の原典は7回目
「ふたりの黒い医者」(sm37176204)や「浦島太郎」(sm40383896)の後に起きた話という位置づけです
本来平行線であるはずのふたりの往く道が交差する時、そこにドラマが生じる
…いい関係ですね
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
★米国の医療費について
米国の医療費は日本に比べて非常に高額で
現在でも虫歯1本抜くだけで日本円だと5～6万円近く請求されます
またニューヨーク市の中でもマンハッタン区の医療費は同区外の2倍から3倍ともいわれており
大きなケガや病気をして入院するとなると費用は数百万～1千万円になることも覚悟せねばなりません
ジュリアーノの母が長いこと治療に踏み切れなかったりジュリアーノが
「救急車が来ない」・「お金が無いから相手にされない」といった弱音を吐くのも
そうした背景があってのことです。「体の具合が良くないからちょっと時間作って病院に行く」
…という発想自体が現実味のないものというイメージでご視聴していただけると幸いです
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】「灯影」【ルイス足永リスペクト】
―光あるところに…
ルイス足永氏のショートショート(im8898252)から
短編祭の末日に滑り込むような形でお送りします
夕刻から夜にかけての移り具合が製作時間とシンクロしていて面白かったです
軽妙なショートショートが多いシリーズですが
たまにこういったシリアスなお話が混ざっていてどきっとします
読んで「これは作ろう」と思えた一本です
なるべく音を抑えた演出は同じくルイス氏の短編祭向け作品(sm42170200)を
意識しています。同作が真昼で白を基調とした屋外の話なのに対して
こちらは夜、黒を基調とした屋内の話という位置づけですね
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】長い眠り【オーストリア民話】
―そして『時』は動き出す。
形式はいつも通りですがレギュレーションに収まったので
「短編祭」参加作品としてオーストリアの民話からお送りします
ディズニーのアニメでも有名な「眠れる森の美女」の類型のひとつですが
呪いをかけた側が第三者との心の交流で「許し」を考え
そのための力を授けるという展開はあまり見たことがありません
禍を「仕掛けた者」と「解決する者」の出発点が同じというのは面白く感じました
民話を調べているとよく類型を目にしますがこういった
「まったく知らなかった」ではなく「どこかで見たけどこういうパターンは初めて」
という新しさを時折体験します
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】ウルトラセブン第1話「姿なき挑戦者」【第三回10秒動画祭】
ウルトラセブン
―彼の名は「七番目の男」。
動画祭のレギュレーションでは動画の時間は最長14秒までということなので
それに収まるよう特撮ドラマ「ウルトラセブン」第1話から戦闘場面だけを再現したものになります
同作品はウルトラシリーズとしては全体的に戦闘パートが淡泊で
今見るとあっけない決着に思える回も少なくありませんが
特に第1話は出合い頭の瞬殺です。今でもシリーズ最短記録として更新されていません
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】ハイアー・ザン・ザ・スカイ【第三回10秒動画祭】
―「一」を聞いて「十」を知る。但し知らねばならぬ事は「十一」ある。
映画「アイアンマン」で主人公が「空を飛ぶ」という課題をクリアするのに試行錯誤する場面が好きです
「ドラえもん」のタケコプターも使うのには「コツ」がありますよね
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】プレートアーマー【第三回10秒動画祭】
―ロマンは重たい。
くろすけ氏の西洋時代劇から着想を得て
https://www.nicovideo.jp/mylist/50971280
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】「漁火」【ルイス足永リスペクト】
―今夜出るかも。
りりか・ぷりずむりばー
いぶき すいか
かざみ ゆうか
みやこ よしか
えびす えいか
にわたり くたか
…東方シリーズは「〇〇か」という名前のキャラクターが結構いますね
ルイス足永氏の短小説シリーズよりお送りします
イカ釣り漁船をチャーターして夜釣り、という状態から
ふっ、と宇宙に視点が拡大されるのが不思議な感覚がしますね
短い動画ですが製作に際してレイヤ数がかなり嵩みました
捌ききれずミスして「MURASA MARU」が出たり消えたりしてます
後悔先に立たず…
原作(im8992420)
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）
【Tairon Works】神樹【原化記】
―信ずる心あるところ…
中国唐代の志怪小説「原化記」からお送りします
同作で確認できる話は後に宋の時代にまとめられた不思議な話の一大インデックスである
「太平広記」にも大体収録されているそうです
瓢箪から駒というか鰯の頭も信心からというか
とっさの思い付きでやったことが自分の知らないうちに一人歩きした挙句
「本物」になっていたという展開が夢があって面白く感じます
夢といえば「東方紺珠伝」のドレミー・スイートが使った「貴方の槐安～」という言い回しも
エンジュの木の下で眠った人の見た夢を描く唐代の小説から来ています
本当に「その辺に植えられた樹」としてエンジュはポピュラーな存在だったのかもしれません
ゆっくり劇場マイリスト（mylist/67371000）