books mountain.wav

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ぶらり立ち寄る旅人達のためには、無駄が省かれた良い地図が必要だ。だが、その山の本当の素晴らしさを知るには、頂上に辿り着くまでにある無数の無駄との出会いが重要になってくる。だから私は、自分で無駄だと判断を下した物でさえ、ある時には作品としてきちんと責任を持ったのだ。何よりそんな作品を、自分自身が愛してやらねば、他の誰が愛してくれるというのだろう。私は自分の全ての創作物に、愛情を注いでやる義務があるのだ。そう言って、しすみはその山に登っていった。しすみが山から降りてくることは、二度となかった。

http://www.nicovideo.jp/watch/nm3299806