「母恋餓鬼」 (寺山修司 『新・餓鬼草紙』より)

「母恋餓鬼」 (寺山修司 『新・餓鬼草紙』より)

(『ロック画報 07』より)1974年、アテネフランセ文化センターにておこなわれた「寺山修司特集」の詩朗読上演のために作曲された曲である。その時は森岳史のギターが冴えに冴えた聴き応えのある曲に仕上がっていた。しかし、『歴史の旅の何処か』で生きてはいるのだろうが残念ながら「そのテープ連絡不通につき」で探し出すことが出来なかった。今回の曲は1996年に上演された「鬼火」の時に打ち込み録音されたものである。もちろん、《寺山修司の音楽の歌詞のためではなく、詩のためにすでに書かれていた長編詩》に曲をつけたのはわたしが最初であろう。この曲や次曲の「眼球うらがへる病」の他にも「無産の祖父」という曲がある。いずれは寺山さんのすべての長編詩に曲をつけるつもりだ。

http://www.nicovideo.jp/watch/nm5747710