【2010年の京都】金福寺、直指庵、宝筐院

【2010年の京都】金福寺、直指庵、宝筐院

【さしぬきを足でぬぐ夜や朧月】春の野に遊んだひと日の終わりであろうか、あでやかな装束で花の一枝をえりにさした公達。渡り廊下をほろ酔い気分で寝所に向かう。 庭の池には月が浮かび、かがり火に揺れながら草木が浮かび上がる。空にはうるんだような朧月。 疲れたのであろうか、寝所に入りながらもの憂げにさしぬきの紐をほどき足でさしぬきを脱ぎ落とす公達。宵の春風は心地よい。 そんな王朝絵巻の一場面を思い浮かべる蕪村。朧月とさしぬきを題材にしてなんとも満ち足りて、けだるく幻想的な美しい春の夜を描き出している。彼の画家としてのセンスそして美しさを追求する心が朧月の素晴らしさを詠いあげた。次 sm13017376   mylist/17668989

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13008163