魔女狩りの幻想①

魔女狩りの幻想①

ヨーロッパと北アメリカで、15世紀後半から18世紀中盤にかけて(16~17世紀がピーク)魔女狩りと魔女裁判が増加し、それは近世魔女狩りと分類されます。有名な魔女裁判は、スコットランドのノースベリック魔女裁判、スウェーデンのトーシュオーケル魔女裁判、アメリカのセイラム魔女裁判。規模が大きい裁判は、ドイツのトリーア・フルダ・ヴュルツブルク・バンベルクの各魔女裁判です。近世魔女狩りの死数は、近年の文献資料を元にした学術的研究によると、4~6万人と見積もられています。特に魔女狩りが激しかった地域は、ドイツ中央部と南部です。当時のドイツは神聖ローマ帝国が有名無実化し、強力な中央集権国家が存在しない小邦分立時代であり、社会的に不安定な状態が民衆間の不安心理を煽ったと考えられています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15079216