対人餓狼伝(187) 武術家の魂は死なず

対人餓狼伝(187) 武術家の魂は死なず

「君が最近、この辺りにいると聞いてね」 少ない灯りにポツポツと柱や石が浮かび上がる中、それ自体が影のような男。その男に対峙する道着姿の人物は、さながら境内を守護している狛犬の一方が生きて動き始めたかのような面をしていた。「泉宗一郎か。とっくに引退したものと思っていたがな」 「確かに、敗けて引退はしたのだよ。一度はね。しかしこうして強者の話を耳にし、まだ闘いたいと自ら思える内は、私も現役の武術家なのだろうね」 「心も萎え切ってた方が良かった、とそう思うことになりそうだ」 影の出す圧力が瞬時に高まった。既に始まっているのだ。     でんまく:如水 にしお:梅川 セッタさん:宗一郎 うま味紳士さん:椎名 シリアゴ=ワレトルさん:重明 レッドパンダさん:藤巻  mylist/24679464

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