『アレクサンドル・ネフスキー』 3/5

『アレクサンドル・ネフスキー』 3/5

エイゼンシュテイン初のトーキーで、クライマックスの計算し尽くされたチュード湖上のシークエンスは全体の三分の一にもあたり、壮麗無比の迫力。 プロコフィエフの音楽と有機的に結びついた一大映像シンフォニーとなっている。 湖の氷が割れゲルマン軍が湖水に呑まれていく場面も壮絶。 美しい少女オリガを巡っての騎士ガブリーロとワーシカの争いなどのアクセントもあるにはあるが、ほとんど主役は甲冑に身を固めた何千ものエキストラである。 巻末に掲られる警句“剣を持って攻める者あらば……云々”でわかる通り、間近に迫ったナチ侵略への抵抗プロパカンダ映画で、いささか生硬なのが難。 次 sm17342784

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17342722