サラッと流されていますが、シーター姫の火の証明はインド人の貞操観念や浄不浄に対する感覚が如実に描写されている重要なシーン。原典には凱旋帰国後も続きがあり、「少しでも貞操に疑いのある女は王室に相応しくない」というアヨーディヤ国民の世論にラーマは過剰反応し、一度受け入れたはずのシーターに再び貞潔の証明を迫ってしまいます。2回目は疑い過ぎた罰が下ったのか、姫は大地に飲まれて帰って来なくなり、ラーマーヤナは悲劇のエンドを迎えます。北を中心に全インドで広く熱心に信仰されているラーマですが、こうした神経質過ぎる側面を理由に、あまり好きではないという人も最近はいるようです。【前 sm18534407 次 sm18534479 1 sm18534207 まとめ mylist/33202582 】