BOA SORTE KAZU

BOA SORTE KAZU

闘莉王選手がボールに競ると感じた時には体が反応していた。体が覚えているままに僕はシュートを放っていた。無意識のうちにボールのバウンドをとらえ、コースを選んでいる。それは判断を超えた、迷いの一切ない、いわばFWの本能だった。Jリーグの歩み、日本代表の歴史、1998年ワールドカップに行けなかったこと。日本サッカーにまつわる歓喜も哀愁も背負ったまま、僕はサッカーをやっているのだろう。被災されて今なお苦しんでおられる方々の、何かを求め、欲する思い。それらに運ばれたゴールだった。サッカーに対する態度や考え方が今日までぶれなかったからこそ、あのゴールに至っている。素晴らしいですサッカーは。そして僕のサッカーは続く。あのゴールも一つのゴールになる。もっと愛されるゴールを目指して。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23830350