原爆がもたらした内部被ばくの影響を調べるため、広島大学などのグループはこのほど、カザフスタンで被爆当時の環境を再現した世界で初めてという実験に着手しました。防護服を身につけ放射線の測定器をかざす男性ー。実験は11日カザフスタン東部ではじまりました。広島・長崎に投下された原爆では爆発の瞬間の放射線によって人々が体の外側から被ばくする一方、放射能を帯びた土ぼこりなどを吸い込んで体の内側からも被ばくしたとされています。しかしこの「被ばく」の実態は69年経った今も解明されていません。 広島大学や現地の大学などでつくる研究グループでは、土ぼこりに多く含まれるマンガンに中性子線を照射して被爆当時の環境を再現。・・・