ひたすらハエを見つめる犬3〜そして歴史(犬とハエ)は動いた〜

ひたすらハエを見つめる犬3〜そして歴史(犬とハエ)は動いた〜

彼女はいつもの彼女ではなかった。早朝から何かに向かってけたたましく吠えまくり、家族の目を覚まさせた。皆が起き出し、朝食の支度や洗濯物を干し出しても彼女はどこか苛立ちを隠せぬように自分の前足をぺろぺろ舐めていた。そして、気づけば彼女は奴を見つめていた。ただ見つめていたのではない、尻尾を振っていた。彼女の目はハンターの目つきだった。黒く、手をこすり合わせるような動作をするアイツに彼女は野生の血が燃えたぎってしまったのか。もう駄目だ止められない!飼い主は思わず後ずさりし、目の前に繰り広げられたクレイジーでファンキーな魔法の世界に目を奪われ胸は高鳴り毛は逆立ってもうなんだかよく分からないような心地で冷静に朝食を食べた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm23903293