「即位直後から軍部暴走に苦悩」実録に見る昭和天皇

「即位直後から軍部暴走に苦悩」実録に見る昭和天皇

 1930年6月10日、政府がロンドン軍縮条約の受け入れに傾いていたなか、海軍の幹部が突然、昭和天皇に直接、辞表を手渡すという異例の抗議に及びました。その辞表の取り扱いを巡って、天皇は政府や側近と夜まで協議を続け、その日の記述には「本日は殊に御心労在らせられたる御模様」と記されるなど、軍部への対応に苦悩を深める姿が明らかになっています。また、1937年1月25日の記述では、宇垣一成元陸軍大臣に組閣を命じる際、「侵略的行動との誤解を生じないようにして、東洋平和に努力するように致すべき旨の御言葉」を述べていたことが分かりました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm24457394