服部富子『満州娘』北京語版1…李香蘭「満州姑娘」

服部富子『満州娘』北京語版1…李香蘭「満州姑娘」

1930年代は南洋群島を舞台にした『酋長の娘』や台湾を舞台にした『蕃社の娘』など、大日本帝国では「植民地の女の子ネタ」の歌謡曲が大流行してました。その1つが1938年にヒットした『満洲娘』。その年にさっそく満州では本物の満州娘(実はニセモノで日本人)の李香蘭が、「滿洲姑娘」として満語(=北京語)でカバー。内容は原曲とほぼ同じですが、原曲で♪わたし十六、満州娘~♪の部分を、♪奴是二八、滿洲姑娘~♪つまり2×8=16という婉曲な表現を使ってたり、私のことを「我」と言わずに「奴」と言うなど、前時代的な歌詞だったりします。戦後は「満州姑娘」じゃマズイ?ということになって「東北姑娘( sm25104513 )」と改名し、一方、台湾では「郷村小姑娘( sm25103952 )」=田舎娘の歌として、今もすっかり定着。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm25103998