大乗仏教は、般若経群および般若心経の形成を通じて「空」という概念を作り出していきますが、これが中観派思想の中で理論的な位置づけをされます。しかし、中観派の言う「空」とは、ただ単に物事はすべて時とともに変化するもの、と言っているだけで、これは小乗仏教思想と変わらず、やがて大乗仏教唯識派は、空とは何も実在するものはなく、すべては人の意識が作り出したものと、まるですべてが夢であるかのような見解を呈します。
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