20世紀初頭、ドイツ・ヴィルヘルム大学に学んだ音楽学者でもあったアルメニア正教会のコミタス神父(Komitas, 1869-1935)が、蒐集した故国アルメニアの古謡をこの歌の形にまとめ上げました。折しも1915年、当時のオスマントルコによるアルメニア人の大規模虐殺という事件が起こり、恋しい人を想う歌だったこの歌は以来、この悲劇に対する深い慟哭と、赦しと平和への祈りを込めた、アルメニア民族のシンボルとなったといいます。ちなみに歌詞の「デレ・ヤマン」が古いアルメニア語で何を意味するのかは今も謎だそうです(邦楽の「合いの手」的なものかもしれません)。歌はアルメニアの血を引くロシアの歌手・女優のザラ(Зара)。Mylist ロシア音楽: mylist/48292418 中・東欧音楽: mylist/48292472