宝石サンゴ 人工増殖につながる成果

宝石サンゴ 人工増殖につながる成果

「宝石サンゴ」は高級宝飾品の材料として人気が高まっていますが、最近は小笠原諸島の周辺で中国漁船による密漁と見られる行為が相次ぐなどして資源量の減少が懸念されています。これを受けて、全国有数の産地、高知県にある「黒潮生物研究所」が人工的に増やす方法を開発しようと、地元の漁業者から提供を受けた宝石サンゴの1種「アカサンゴ」を使い、枝のようになっている部分を複数に切断したうえでコンクリート製の魚礁に移植し、深さおよそ100メートルの海底に沈める実験を行いました。その結果、およそ半年後には移植したそれぞれの部分で、栄養分をとる「ポリプ」と呼ばれる組織の数や、骨格を覆う「肉」の表面積が増えているのが確認されたということです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm29957252