バッハ ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052 3. アレグロ

バッハ ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052 3. アレグロ

14曲のバッハのチェンバロ協奏曲中、最も有名な第1番ニ短調は、消失した原曲であるヴァイオリン協奏曲ニ短調の編曲です。作品の完成度は14曲の中でも極めて高く、両端楽章で繰り広げられる華やかな名人芸が特に魅力的です。第1楽章、第2楽章はカンタータ第146番「われら多くの苦難を経て」に、第3楽章はカンタータ第188番「われはわが信頼を」の序曲に転用されています。また、原曲とされるヴァイオリン協奏曲にはバッハ作という確証がなく、その信憑性を疑問視する声もあるようです。それはともかく第1番はバッハを再評価したロマン派の作曲家たちの支持も強く、マタイ受難曲を蘇演したメンデルスゾーンがピアノ協奏曲として演奏した記録が残っている他、シューマンも「最大傑作の一つ」と賛辞を惜しみませんでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm30666351