ベートーヴェン 交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60 第1楽章

ベートーヴェン 交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60 第1楽章

 ベートーベンの9つの交響曲の中で、第3番「英雄」と第5番「運命」との間にあり、よく知られたニックネームがないこともあって、目立たない存在ではありますが、なんのなんのとんでもない名曲です。「2人の英雄にはさまれたギリシャの乙女」という表現をされることもあります。なんとも豪放でおてんばな乙女ですが・・・ 最初に聴いたときには、第1楽章でゆっくりとした序奏から速い主部に入るところがあまりにも爆発的、というかとても躍動的で、面食らったことを覚えております(下譜A)。その勢いの余波のようなぶつ切りな楽想が第1テーマです(下譜B)。第2テーマは木管楽器が次々と受け渡していく面白い趣向。楽章全体に渡ってテンポが速い割に楽想が大股で進行するのでダイナミズムもあります。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm30668805