武井雅人 2017/10/19 今日の小説

武井雅人 2017/10/19 今日の小説

武井雅人 2017/10/19 今日の小説世界から猫が消えたなら (小学館文庫)主人公の飼い猫、名をキャベツというのですが悪魔の褒美でこの猫が途中からしゃべり始めます。寿命を気にしながら、何かを消すことで一日一日を生きながらえる主人公と一緒にいた飼い猫との会話はとても物悲しいものがあります。過ぎ去っていく日々の中にある当たり前を、失ってしまうことで初めて気づく。当たり前と思っていることを、少し立ち止まって考えてみる、そういった雰囲気の一冊です。最後に主人公が下した決断と、彼が死んでも失いたくなかったものを想うと思わず目が熱くなっていきます。武井雅人 2017/10/19 今日の小説

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