再発されるべきアルバム③/The Sporadic Recordings (Full Album)

再発されるべきアルバム③/The Sporadic Recordings (Full Album)

パンクバンドでレコードデビューという意外な経歴を持つ、薄倖のギター貴公子、あるいはギターのガラス細工職人ことVini Reilly。そんな彼のライフワークと言っていいソロプロジェクトが、Joy Division/New Orderと共にFactoryの屋台骨を支えたDurutti Columnである。さて、ここに紹介する作品だが、DCのファンでも知らない人が少なからずいるだろう。というのも、DCではなくReilly名義で、それも四千枚限定で発売されたものだからだ。一曲を除いて録音時期は明示されていないが、作風や使用楽器から察するに、同じ89年発表のDCのアルバム"Vini Reilly"用のセッションから、ボツ曲や座興で制作された音源を集めて、それに他の素材を少々加えたものかと思われる(必ずしも質が低いという意味ではない)。なお、曲名の後に表示されるコメントは、ブックレットに掲載されているReillyのものである(※は投稿者の注記)。DCは知らなくても、O'RourkeとかFrisellとかGismontiとかCooderとか好きなら聴いてみるといいかもよ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32730664