イタリア総選挙 反EU・反グローバリズムを掲げる「五つ星運動」単独トップ

イタリア総選挙 反EU・反グローバリズムを掲げる「五つ星運動」単独トップ

イタリア総選挙が3月4日投票、即日開票され、出口調査を基にしたイタリア国営放送(RAI)の得票率予想で、新興政治団体「五つ星運動」が政党単独でトップの勢いとなった。一方、政党グループ別では、ベルルスコーニ元首相(81)が率いる中道右派連合が首位となった。だが、いずれの勢力も過半数には届かない見通しで、今後の焦点は連立協議に移る公算が大きい。 脱税で有罪判決を受けて今回は出馬できなかった「フォルツァ・イタリア」の党首のベルルスコーニ氏は、首相候補としてタヤーニ欧州議会議長の名前を挙げており、親・欧州連合(EU)政権が継続されるとの見方もある。  だが、中道右派連合の一つの政党「同盟」(旧・北部同盟)の得票数が「フォルツァ」を上回り、「同盟」のサルビーニ書記長が首相候補となる可能性がある。「同盟」は財政赤字を抑制するEUの財政規律に反発するなどEUに懐疑的な立場を取るほか、移民排斥の姿勢も隠さないことから、連立交渉に影響を与えるのは必至だ。  これまで既成政党やEUに批判的な姿勢を示してきた「五つ星」は議席を大幅に上積みする勢い。EUに対する批判を弱めて支持層の拡大を図ってきたディマイオ代表(31)は、選挙戦で連立については従来通り否定してきたものの、政策協議には前向きな姿勢を示すなど、今後の動向が注目される。  一方、与党・民主党など4党が作る中道左派連合は、大幅に議席を減らす可能性がある。中道右派連合との連立の可能性も指摘されているが、移民問題を巡って大きな隔たりがある。 https://mainichi.jp/articles/20180305/k00/00e/030/196000c

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32836951