本気度示した?韓国・文在寅大統領特使に金正恩委員長自ら異例歓待 妻や妹も同席 

本気度示した?韓国・文在寅大統領特使に金正恩委員長自ら異例歓待 妻や妹も同席 

 韓国からの特使が到着したわずか3時間後に金正恩委員長自ら会談に応じた。夜の食事会には、妻や妹まで同席させる異例の歓待ぶりに一体、どのような思惑があるのだろうか。 韓国の特使団と会談し、自ら主催の晩餐会を開いてもてなした金朝鮮労働党委員長。公の場で韓国政府高官と会うのは最高指導者に就任して以来、初めてのこと。さらに、会談と晩餐会が行われた朝鮮労働党の本館に韓国政府関係者が入ったのも初めてのことだという。異例の対応はそれだけではない。金委員長は4時間以上、特使団と席をともにして妹の金与正(キム・ヨジョン)氏や妻の李雪主(リ・ソルジュ)夫人も同席させていた。 コリアレポート・辺真一編集長:「金ファミリーが晩餐会に出てきたということは、金委員長の韓国の文在寅大統領に対する『北朝鮮も南北関係を進める用意がある』という本気度を示した証しと言えなくもないと思います」 平昌オリンピックをきっかけに急速に近付いている韓国と北朝鮮。3月5日の会談で、さらに南北の関係改善が進展したという。 コリアレポート・辺真一編集長:「南北関係改善という一点において、満足な合意をみたということ、すなわち文大統領の平壌訪問、首脳会談。これに関して意見の一致をみた。ただ、もう一点の北朝鮮の非核化問題。意見の一致をみたとか合意したという文言がありませんので、これについては引き続き協議の対象になっているんじゃないか」 韓国特使団の北朝鮮訪問の最大の目的は、非核化に向けたアメリカと北朝鮮との対話に応じるよう金委員長に促すことだが、この問題についてどの程度、踏み込んだ議論をしたのかは明らかになっていない。 河野外務大臣:「とにかく経済制裁で困っているので必死に『ほほえみ外交』をやっているんだろうと」 菅官房長官:「大事なのは日米韓3カ国で北朝鮮への圧力を一層、強化していく。このことが極めて大事だと思っております」 コリアレポート・辺真一編集長:「南北の関係改善、これは米朝の対話、あるいは米朝の関係改善なくして進展しないと。やはり核問題で米朝間で対話が再開され、進展しなければ南北が先行することは容易ではない」 6日、韓国へ戻り、今週中に今度はアメリカを訪問する特使団。果たしてアメリカが納得する議論はできたのだろうか。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32844906