新燃岳、火口から溶岩流が流出 5キロ先に人家

新燃岳、火口から溶岩流が流出 5キロ先に人家

宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(1421メートル)について、気象庁は3月9日、火口の北西側から溶岩流が流れ出たと発表した。 流出した範囲などを調べている。同庁は、噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口から3キロ圏内での噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。 同庁によると、9日午前10時10分頃、火口の底にたまっていた溶岩があふれ出る様子が確認された。溶岩は粘性があり、白い噴気を上げ、ゆっくりと流出しているという。火口の西側で最も近い人家は、約5キロ離れた鹿児島県霧島市にある。 霧島連山に詳しい東京大地震研究所の中田節也教授(火山学)は「火口からあふれた溶岩の一部が火砕流となって斜面を流れ下ることが心配される。厳重な警戒が必要だ」と指摘している。 また、1日に始まった連続噴火は9日午前1時45分に停止した。同庁によると、地下のマグマなどの動きで生じる火山性微動の振幅が同日午前1時45分から小さくなり、火山灰が混じった有色の噴煙が出ていないことが確認された。6、7日に計34回観測された爆発的噴火は、8日は発生しなかった。一方、火山性地震は9日、午後1時までに60回観測されている。 http://www.yomiuri.co.jp/science/20180309-OYT1T50053.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32857541