前川喜平前次官の授業報告を 文科省が中学校に報告要請

前川喜平前次官の授業報告を 文科省が中学校に報告要請

 名古屋市立の公立中学校で文部科学省の前川前事務次官が講演した内容を文科省の担当者が報告するよう求めていたことについて、3月16日午後に名古屋市の中学校などが会見を行った。 教育内容に関する国の介入とも取られかねない異例の事態。前川喜平前事務次官を招いて講演を行った名古屋市の公立中学校と市教育委員会が会見を開いた。先月、行われた文部科学省の官僚の元トップ・前川氏を招いての講演について疑問を投げ掛けたのは、他でもない文部科学省だった。文科省の義務教育を担当する部署は今月1日、名古屋市教育委員会にメールで問い合わせたうえ、講演の録音データの提出も求めた。文科省の組織的な天下り問題に関与したとして、2017年1月に辞任。その後、在職中に出会い系バーを利用していたことが明るみとなった前川氏は、最近では各地で講演活動を行っていた。先月3日には、愛媛県今治市で加計学園獣医学部問題を語ると題して講演した。そして、今回の名古屋市内の中学校での講演。校長によると、3年ほど前に前川氏の講演を聞き、話が分かりやすかったので依頼したという。前川氏にキャリア教育や夜間中学について語ってもらい、様々な人の生き方から学んでもらうことが狙いだったという。録音データの提出などを求めたことについて、林文部科学大臣は誤解を招きかねない面もあったとし、担当者を注意したことを明らかにした。市教育委員会は、授業への介入があったという認識はないとしている。また、中学校側は録音データは提出していないという。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32896351