リニューアル 東京都庭園美術館の魅力とは

リニューアル 東京都庭園美術館の魅力とは

(3/19 18:30) 東京・港区にある東京都庭園美術館が7年半に及ぶ改築・改修を終えて、3月21日にリニューアルオープンします。歴史的な空間と新しさを兼ね備えた魅力を取材しました。 東京都庭園美術館は目黒駅から歩いて7分ほどのところにあります。本館は旧宮家の一つである朝香宮家の邸宅として1933年に建てられ、国の重要文化財に指定されています。1983年には、単純かつ直線的な装飾が魅力のアールデコ様式と、緑豊かな庭園が調和した美術館に生まれ変わりました。 美術館の改築と改修は2011年に始まりました。時代の歩みとともに老朽化が進んでいた本館は外壁を全て改装し、内装は所々壊れていた噴水やシャンデリアなどを修復し、当時の輝きを取り戻しました。本館の隣には新館が建てられ、現代美術の展覧会のほか、音楽や舞台芸術など幅広いジャンルのイベントを開催しています。 さらに今回、本館・新館に続いて、西洋庭園とレストランがリニューアル工事のラストを飾り“総合開館”となります。西洋庭園はかつての宮内省の官舎があった場所で、以前は草木が生い茂っていました。芝生が一面に広がっていた場所はバリアフリーに配慮して歩道が整備されました。整備された歩道は庭園の中を通り、レストランへと続いています。 ガラス張りの開放的な空間が広がるレストランは、内装が木のぬくもりに包まれた心地よい空間になっていて、東京・青山に本店を構える店が提供する本格的なフランス料理を堪能できます。 東京の新たな名所として期待が集まるこの美術館について、東京都庭園美術館の学芸員・板谷敏弘さんは「(総合開館で)今まで五分咲き、七分咲きだったのが、桜とともにようやく『満開』になる。庭もいろいろな表情があり、建物も重要文化財のアールデコ建築で、東京で一番美しく楽しい美術館だと思っている。自分の好きな場所を見つけて一日中くつろいでいただけたら」と話しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32913735