潮干狩りピンチ!人気スポットが大幅縮小、ナゼ?

潮干狩りピンチ!人気スポットが大幅縮小、ナゼ?

 無料で潮干狩りが楽しめると人気の海岸で苦渋の決断だ。シーズンを前に潮干狩りをしても良いエリアを大幅に縮小。背景にはハマグリの漁獲量の激減があった。 ハマグリやホッキ貝の一大産地。茨城県鹿島灘に面した海岸だ。何と無料で潮干狩りが楽しめるという。潮干狩り客に特に人気なのが、通常のものよりもサイズが大きく、10センチ以上になることもある高級品の「鹿島灘ハマグリ」だ。歯応えもしっかりしていて、かんだらかんだ分だけうまみが出てくる。先月までは下津海水浴場を含む鹿島灘の海岸約40キロの範囲で潮干狩りが楽しめた。ところがである。4月から潮干狩りの区域を約40キロから10分の1以下にもなる3キロに規制することになったのだ。一体、何が起きたのか。背景には切実な理由があった。ハマグリは1年ごとにどんどん大きくなり、値段も上がる。小さいのは4年物で、7年物と比べるとサイズも小さく価格も半分だという。地元漁師たちは小さいハマグリは取らず、主に大きく育ったものだけを取って生計を立てているという。ただでさえ、鹿島灘のハマグリ漁獲量は年々激減。25年前と比べて今は約10分の1だ。そこへ、追い打ちをかけるように近年、潮干狩り客が急増しているという。なかには、一日一人1キロという決められた量を大幅に超えて取っていく悪質な客もいたという。大事な資源であるハマグリを守るため、今回、潮干狩りの区域を規制することになったのだ。現在、潮干狩りができるのは4カ所。禁止されている場所で潮干狩りをした場合、漁業関係法令違反となり罰せられることもある。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33011944