受刑者逃走から10日 “服役仲間”が語った男の素顔

受刑者逃走から10日 “服役仲間”が語った男の素顔

 愛媛県の刑務所から受刑者が逃走して10日目。広島県の向島では4月17日も捜索が続けられた。これまで延べ8000人が投入され、17日も470人態勢で続いている捜索。実は、検問は24時間だが島内の捜索は日が暮れるまでなのだ。だとしたら、平尾受刑者が食糧調達などに動くなら夜なのではないか。我々は、地元の人が不審な物音を聞いたという山の神社に行ってみた。ここは13日、住民からガサガサと音がすると110番通報があり、警察が捜索を行っている。神社では脱走後、入り口に防犯カメラを設置したという。それにしてもなぜ、平尾受刑者は罪を犯してまで脱走したのか。平尾受刑者を知る人が動機について、こう話す。 平尾受刑者と同時期に服役していた男性:「もう家族に何かがあったとしか僕は考えられませんけどね」 こちらの男性は2015年松山刑務所に服役中、平尾龍磨受刑者の指導役を3週間ほど務めていたという。 平尾受刑者と同時期に服役していた男性:「家族のことをものすごく気にしていましたしね。迷惑を掛けたっていうので泣きながら言っていましたけどね」 脱走の背景には家族があるのか。平尾受刑者の地元ではこんな話が出ていた。 平尾受刑者を知る人:「たしか先々月だったと思います。交通事故で重傷だったと、妹が死ぬか生きるかの。それで(平尾受刑者に)連絡したんじゃないですか」 その妹に会いに行くと、療養中だが立って歩けるほど元気だった。そして、代わりに祖母がこう話してくれた。 平尾受刑者の祖母:「警察も龍磨(受刑者)が逃走してから3日くらい泊まって張り込んだが、ここに来るわけがない」 一体、どこにいるのか。5年前に120件以上の窃盗を繰り返し逮捕された平尾受刑者。実は、その逮捕前にも逃走していたのだ。男性によると、平尾受刑者は山に逃げ、なんと約1カ月間も逃走を続けたというのだ。警察の手が迫ると山に逃げ、警察がいなくなると毎晩、山から下りて食料などを調達していたという。そんななか、17日も不審な出来事が。地元の人が今月4日に供えた供え物がなくなっていたことに気が付いたのだ。逃走して17日で10日目。住民は不安な日々を送っている。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33069084