「徴用工像」めぐり衝突 日本総領事館の目の前に

「徴用工像」めぐり衝突 日本総領事館の目の前に

 日本の植民地時代に徴用された労働者の像を巡り、韓国で市民団体と警察が衝突しました。現場から報告です。 (良永晋也記者報告) 現場には今も大量の警官隊が動員されていて、その人垣の向こう側にあるわずかに見えているのが徴用工像です。この像1体に指一本触れさせまいと、これだけ態勢が敷かれています。 日本によって強制的に徴用されたとされる労働者を象徴しているこの像ですが、韓国の市民団体が設置をしようとしています。ただ、一番の問題はその場所でした。日本の総領事館の目の前に造ろうとしたんです。それはまかりならんという話になりました。なぜならば、韓国の法律ではこういった領事館の周りではデモなどを行うことができないからです。ただ、市民団体は「そんなことは知ったことではない」と言わんばかりに強硬姿勢に出ていて、5月1日は午前中に警官隊ともみ合いになりながらも像を10メートルほど動かしました。 韓国政府も団体に対して再三にわたって「外交儀礼上ふさわしくない」と申し入れをしてきたのですが、聞く耳を持ちません。来週には日中韓の首脳会談を控えている韓国にとっては頭の痛い問題です。 現在、現場は膠着(こうちゃく)状態に陥っていますが、団体側は隙あらば像を動かしてやろうと息巻いていて、警官隊とのにらみ合いがこれからも続くものとみられます。関連徴用工「権利は少なく、義務は多く」 帝国の朝鮮植民地支配と歴史認識 sm32822639

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33139887