小池氏の「希望」“解党” 足並み揃わず7カ月

小池氏の「希望」“解党” 足並み揃わず7カ月

 新党「国民民主党」が5月7日に結党した。これによって、小池百合子都知事が立ち上げた「希望の党」は事実上、解党した。党内の足並みはそろうことなく、存在意義が問われ続けた7カ月だった。 しっかりと握手を交わす希望の党と民進党の両代表。安倍政権に代わるもう1つの選択肢として生まれた新党「国民民主党」の発足の瞬間だ。だが、ちょっと待ってほしい。そもそも、「希望の党」自体が安倍政権に対抗し得る党として生まれたものではなかったか。 希望の党前代表(当時)・小池都知事:「(Q.希望の党は改革に向かって進んでいたか?)発信されたのはネガティブな話ばっかりで、これでは皆さん、希望どころではなくうんざりされるんじゃないかな」 先月末、まるで他人事のようにコメントした小池都知事。しかし、すべては小池都知事から始まった。都政との二足のわらじで国政政党の党首に就任。野党の結集を呼び掛けたのだ。そして衆議院が解散されたその日。その1カ月前に就任したばかりの民進党前原代表は、党を丸ごと希望の党へ合流させる方針を決断。流れができたかにみえたが翌日…。 希望の党前代表(当時)・小池都知事:「排除されないということはございませんで排除いたします」 この発言で一気に流れが変わる。「民進党の一部の議員には公認を出さない」という希望の党の方針を「排除」という強い言葉で表現した小池代表に世論が敏感に反応。結果、希望の党は公示前から議席数を減らし、小池都知事は代表を辞任。自らの存在価値に危機感を抱き始めた希望の党と民進党が今年に入ってから頻繁に話し合いの場を持ち…。紆余曲折(うよきょくせつ)を経て再び7日、合流することとなったのだ。ただ、この新党に参加しないことを表明する議員も相次いでいて、結党の狙いからは程遠いのが現実だ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33175226