原子力規制委員会が東海第二発電所の審査に「危惧増している」

原子力規制委員会が東海第二発電所の審査に「危惧増している」

 原子力規制委員会は5月11日、日本原子力発電が再稼働を目指す東海第2原子力発電所(茨城県)を現地調査した。運転期間延長のために日本原電が実施した設備劣化の点検状況などを確認した。山中伸介委員は「点検はていねい、慎重に進められている」と評価した一方で、原電の対応の遅さから審査が進んでいないことには「危惧を増している」と語った。 東海第2原発は運転開始から40年を迎える11月までに延長運転を含む全ての審査に合格しなければ廃炉になる。地震や津波の対策などの安全審査はほぼ終えたが、設備の詳細な設計をまとめた工事計画は必要書類の提出遅れなどから認可のメドが立っていない。 規制委の山中委員は「(この1カ月で)審査の状況は依然として変わっていない」と指摘。原電の和智信隆常務は「さらに危機感を募らせて取り組みたい」と話した。 規制委の更田豊志委員長は9日の記者会見で「そろそろ大きな判断をしなければならない時期に差し掛かっている」と発言するなど、時間切れになる前に審査を打ち切る可能性も示唆している。日本経済新聞2018年5月11日 17:19 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3037525011052018000000/

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33199104