カンヌ国際映画祭 是枝裕和監督「万引き家族」が最高賞

カンヌ国際映画祭 是枝裕和監督「万引き家族」が最高賞

 第71回カンヌ国際映画祭は5月19日夜(日本時間20日未明)に閉幕を迎え、長編コンペティション部門に参加した是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が、最高賞のパルムドールを受賞した。日本映画のパルムドールは1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来、5作目となる。ベネチア、ベルリンを含めた世界3大映画祭での最高賞は、2002年に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が金熊賞をとって以来となる。 「万引き家族」は、監督にとって13本目の長編劇映画。東京の下町が舞台で、今にも壊れそうな平屋で身を寄せ合って暮らす「家族」の物語。一家の生活の糧は、樹木希林さんが演じる祖母の年金だ。足りない生活費を万引きをして補う日雇い労働者の治をリリー・フランキーさんが、その妻の信代を安藤サクラさん、信代の妹役を松岡茉優さんが演じた。子役の城桧吏(じょうかいり)くんと佐々木みゆちゃんの表情豊かな演技も好評だった。 犯罪でしかつながれなかった家族を通じて、「家族のつながりとは何か」という普遍的なテーマを問いかけた作品が、世界最高峰の映画祭で最高の評価を受けた。 是枝監督は2001年に「DISTANCE」で同映画祭のコンペ部門に参加して以来7回目、コンペ部門での出品は「海街diary」以来3年ぶり5回目となる。04年の「誰も知らない」では、当時14歳だった柳楽優弥さんが最優秀男優賞を、13年の福山雅治さん主演の「そして父になる」では審査員賞を受けた。 「万引き家族」は日本で6月8日から公開される。朝日新聞2018年5月20日03時22分 https://www.asahi.com/articles/ASL5N04X1L5MUCLV00J.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33238807