天皇皇后両陛下の肖像画が完成 宮内庁が公表

天皇皇后両陛下の肖像画が完成 宮内庁が公表

天皇皇后両陛下の承諾を得て描かれた初めての肖像画が、2019年の天皇陛下の退位を前にこのほど完成し、5月21日、宮内庁が公表しました。この肖像画は日本の写実絵画の第一人者で、広島市立大学名誉教授の野田弘志さん(81)が制作した油絵で、ことし1月に完成し、3月に皇居に届けられました。縦横2メートルの正方形のキャンバスに、向かって左に天皇陛下、右に半歩下がった皇后さまが並んで立たれている様子が描かれています。野田さんは両陛下が皇太子夫妻のころから、たびたびお住まいに招かれるなど交流があり、8年前の平成22年、皇后さまが野田さんと共通の知人の自宅で懇談された際、野田さんが肖像画の制作を申し出たということです。その後、平成25年に天皇陛下が傘寿を迎えられた際、宮内庁が両陛下としての肖像画が1点も無いことに気づき、両陛下の承諾も得たうえで、野田さんに制作を依頼したということです。そして、平成26年に皇居・宮殿で撮影された両陛下の写真を元に、北海道の野田さんのアトリエで肖像画の制作が進められました。野田さんは両陛下の人柄や交流した時の様子を思い浮かべながら細部にこだわって制作に取り組んだということです。両陛下の肌や服装、それに背景の壁の質感まで丁寧に描かれていて、写真よりも立体的でお二人の存在感があらわれるよう工夫されています。天皇陛下の即位後に両陛下の承諾を得て肖像画が制作されるのは初めてのことで、両陛下は野田さんに対し「肖像画ができてとてもうれしい」と話されているということです。宮内庁は21日、この肖像画を撮影した写真などを報道機関に提供して公表しました。野田さんは「画家としてこれ以上光栄なことはありません。両陛下という存在をどのように表現するのか悩みましたが、自分なりに精いっぱい描きました」と話しています。5月21日 18時59分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446801000.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33249373