「いい加減にしろ」参考人のがん患者にやじ 自民党の穴見衆院議員が謝罪

「いい加減にしろ」参考人のがん患者にやじ 自民党の穴見衆院議員が謝罪

自民党の穴見陽一衆議院議員は、先週の衆議院厚生労働委員会で、参考人として出席したがん患者の男性が意見を述べている際に、「いいかげんにしろ」と発言したことを認め、謝罪するコメントを発表しました。衆議院大分1区選出の自民党の穴見陽一議員は、受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案を審議していた衆議院厚生労働委員会で6月15日、参考人として出席した肺がん患者の男性が意見を述べている際に、「いいかげんにしろ」とヤジを飛ばしたと一部で報じられました。これについて、穴見氏は21日午後、コメントを発表し、「参考人の発言を妨害するような意図は全くなく、喫煙者を必要以上に差別すべきではないという思いでつぶやいたものだ」と発言したことを認めました。そのうえで、穴見氏は「参考人の方はもとより、関係のみなさまに不快な思いを与えたとすれば、心からの反省とともに、深くおわび申し上げる。今後、十分に注意して参りたい」と謝罪しました。一方、衆議院厚生労働委員会の理事懇談会が開かれ、この問題で野党側が事実関係を調査するよう求めたのに対し、自民党は党として対応を協議したうえで、近く回答すると応じました。野党側の筆頭理事を務める立憲民主党の西村智奈美氏は記者団に対し、「ご自身が発言したと認めた点はいいが、国会からお願いをして来ていただいた参考人に、圧力とも受け取られるような発言をしたことは、大変大きな問題だ。参考人に対する直接的なおわびが必要だ」と述べました。参考人として意見を述べていた肺がん患者で、日本肺がん患者連絡会の長谷川一男理事長は「当時、屋外喫煙所について意見を求められ、『私は肺がん患者なので屋外の喫煙所でも吸ってほしくはないが、たばこを吸う場所が無くなると、喫煙者が困ることはわかる』などと話していた時に、ヤジを飛ばされた。私は喫煙者を非難するのではなく、配慮する意見を述べていた時だったので驚いた。肺がん患者としての気持ちを訴えに行ったのに、悲しいことだ」と話しています。そのうえで、「受動喫煙対策を強化する法律をよりよいものにするために、国会議員は議論を深めてもらいたい」と話しています。 NHK2018年6月21日 19時02分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180621/k10011489431000.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33400512