外国人人気のあの場所は?“爆買い”路線価に影響か

外国人人気のあの場所は?“爆買い”路線価に影響か

 札幌国税局は7月2日、2018年分の北海道内の路線価(1月1日時点)を発表した。道内約1万5600地点の前年比の平均上昇率は1.1%と3年連続のプラスで、全国平均の0.7%を上回った。マンションやホテルの需要が旺盛な札幌市内や訪日外国人客に人気のスキーリゾート地がけん引役を果たした。ニセコ地区にある倶知安の最高路線価は1.9倍になった。 道内30税務署管内の最高路線価で、上昇地点は札幌5地点と富良野、倶知安の計7地点(前年は8地点)。横ばいは13地点(同10地点)、下落は10地点(同12地点)だった。 札幌市内で路線価が最も上昇したのは札幌南署管内の豊平区平岸2条8(平岸通り)で、20%上昇の1平方メートル当たり18万円だった。日銀のマイナス金利政策でマンション需要が伸び、地価が上昇した。 札幌市内のマンション市況は改善傾向が続く。マンション市況の調査を手がける住宅流通研究所(札幌市)によると、17年の同市内のマンションの成約戸数は1509戸で、4年連続の増加。平均分譲価格は4074万円で、5年前(2952万円)に比べ4割近く上がった。 1坪(3.3平方メートル)当たりの分譲単価も12年の118万円から17年は178万円に上昇。マンション販売各社は分譲価格を抑えるため、1室の専有面積を5年前に比べ平均1割ほど減らしているが、分譲価格の高騰に歯止めがかからない。 リゾート地も上昇基調が続く。倶知安署管内の最高路線価は倶知安町山田(道道ニセコ高原比羅夫線通り)で、88%上昇の1平方メートル当たり32万と全国トップの上昇率。札幌東署管内の新札幌駅前通り(同23万円)を抜いた。北海道不動産鑑定士協会の斎藤武也氏は「倶知安のコンドミニアムの坪単価は新札幌のマンションの2~3倍」と指摘する。 道内で地価が二極化する傾向も続いた。深川署管内の最高路線価は深川市4条8(本町通り)で6.7%下落。下落率が全国で最も大きかった。 苫小牧や稚内、浦河、八雲、余市、池田でも下落率が拡大している。いずれも人口減による土地需要減が地価を押し下げている。日本経済新聞2018年7月3日1:00 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3251357002072018L41000/

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33469728