出光興産と昭和シェル石油 経営統合で合意と正式に発表

出光興産と昭和シェル石油 経営統合で合意と正式に発表

2018年7月10日 11時03分経営統合に向けた協議がこう着していた石油元売り大手「出光興産」と「昭和シェル石油」は、10日、来年4月に経営統合することで最終的に合意したと発表しました。これまで反対してきた出光の創業家が、一定の条件のもとで統合を受け入れたことで協議がようやく決着することになりました。発表によりますと、「出光興産」と「昭和シェル石油」は来年4月に、両社の株式を交換する方法で出光が昭和シェルを子会社化し、経営統合することで合意しました。両社は、3年前の2015年、経営統合についていったん合意しましたが、出光の大株主である創業家が統合に反対したため協議がこう着状態になっていました。その後、出光が創業家側と協議を重ねた結果、創業家が2人の役員を推薦できるようにすることや、統合後も「出光」のブランドを残すことなど、一定の条件のもとで創業家が統合を受け入れたとしています。これによって、経営統合の方針を明らかにしてから3年近く足踏みするという異例の経緯をたどった両社の協議が、ようやく決着することになりました。石油元売り業界をめぐっては、ガソリンをはじめとする石油製品の国内需要が年々縮小する中、事業を効率化するため、再編の動きが相次いでいて、去年は、業界最大手の「JXホールディングス」と「東燃ゼネラル石油」が統合し、「JXTGホールディングス」が発足しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33502260