【神道シリーズ】第33回・白山信仰②(白と太陽信仰と朝鮮半島と宮中仏事の祭祀中心化)

【神道シリーズ】第33回・白山信仰②(白と太陽信仰と朝鮮半島と宮中仏事の祭祀中心化)

1999年に泰澄が山岳修行をしたと言われる越知山(福井県)の大谷寺(おおたんじ)の裏山で朝鮮半島(新羅)から伝わった須恵器が出土し、これまでに福井県から石川県全般に渡る地域で見られる泰澄の伝承地と須恵器出土地域の一致などから泰澄の実在性を証明するものでは?と注目が集まっています。泰澄の実在性の真偽はともかく、泰澄にまつわる伝承は北陸を中心に中部・関西全域に及び、他の修験道にも大きな影響を与えています。当時宮中で絶大な権勢を誇った法相宗の僧侶・玄昉も泰澄から十一面観音経(十一面神呪経)を授けられており、宮中でも仏事は神事を押しのけて宮中祭祀の中心となっていきます。この時代に神社を管理支配する神宮寺の創建のラッシュがあり、国家鎮護も神祇ではなく仏教(法相宗)となり、朝廷も仏教を中心とした政治を行うようになります。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33951617