死んでしまった姉の過去をスマホから探る高3の弟

死んでしまった姉の過去をスマホから探る高3の弟

春人は高校三年生。父と母と三人で食卓を囲んでいる。母は、四人分の食事を用意している。姉の夏海が事故で亡くなってから、たまにこうなるのだ……。家族のひとりが亡くなっても、残された家族の生活は続く。悲しみの思い出に囚われて止まった時間を生きる母。そんな妻の姿が辛い父。家族の形が崩れてゆくのを何とかしようと、春人は亡くなる直前の姉の足跡を辿る。そして見つけた、残された者達が知らなかった彼女の姿が、家族三人に変化をもたらす……。「喪失の受容」など、簡単に出来るものではない。忘れるのでもなく囚われるのでもなく、これからも続く暮らしの中で、どう喪失感と共に歩むのかを、娘の突然の死を受けとめる家族を通して描く。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34179623