あの近大が開発! “ムキムキ”のマッスルマダイ

あの近大が開発! “ムキムキ”のマッスルマダイ

11/28(水)  近代マグロで有名な近畿大学が新たな技術を開発している。高級魚のタイがもっと身近になるかもしれない。肉厚で筋肉ムキムキなんだそうだ。 それはまるで秘密施設のような建物の中にいた。直径3メートルほどの水槽を元気よく泳ぎ回るマダイ。どの魚を見ても丸々と大きく、そしてがっしりとしている。キングサイズの訳はただ太らせたからではなく筋肉の量が増えたから。そこでこの魚「マッスルマダイ」と呼ばれている。マッスルマダイを生み出したのは遺伝子操作。といっても、いわゆる遺伝子組み換えではないという。家戸敬太郎教授らが注目したのは筋肉が増えすぎるのをセーブする働きを持つ「ミオスタチン」という遺伝子。このミオスタチンをターゲットにするのが、その名も「ハサミ遺伝子」だ。案内係と切断係がペアになっていて数ある遺伝子の中から案内係がミオスタチンを見つけ出して切断係が切断。これでミオスタチンの働きが失われて筋肉が増えていくというのだ。この新しい技術によって食の可能性は広がっていくのか。先頭に立つ家戸教授は慎重な姿勢を崩さない。 近畿大学・水産研究所、家戸敬太郎教授:「1つは技術の進歩が速すぎてゆっくりその技術の安全性を含めて議論する時間がまだ取れていない。安全性を議論するためには材料がいるが、まだあまり出そろっていない」 厚生労働省は遺伝子操作された食品のルール作りについて議論を進めている。来月上旬には専門家の意見を取りまとめたい考えだ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34242150