バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(ペダル・チェンバロ演奏)

バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(ペダル・チェンバロ演奏)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=p01w8MpOkxM )。ペダル・チェンバロ(ペダル・ハープシコード)とは17~18世紀に存在した楽器で、通常のチェンバロの下に低音部を演奏するための弦とペダルが備わった平型のチェンバロが追加されたものです。これは低音部が比較的貧弱なチェンバロという楽器の弱点を補うための構造ですが、結果的にパイプオルガンに似た形となりました。実際、当時のパイプオルガンは演奏の際に空気を送りこむ鞴(ふいご)を動かす人間が必要だったため、オルガン奏者がオルガン曲の練習を行う際には、一人で演奏できるこの楽器がオルガンの代わりによく使用されていたといわれています。この動画は、そのペダル・チェンバロを使用したバッハの「パッサカリアとフーガ」ハ短調 BWV582の演奏になります。一説によると「パッサカリアとフーガ」は本来、オルガンではなくペダル・チェンバロによる演奏を前提として作曲されたともいわれており、演奏者のエドワード・ジョージ・パワー・ビッグス(1906 - 1977)もそれを意識したのか、曲中に現在のオルガン演奏ではほとんど取り扱われない(ビッグス自身のオルガン演奏録音にも含まれていない)独自のカデンツァを追加しているのが面白いところです。エドワード・ジョージ・パワー・ビッグス(ペダル・チェンバロ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm34736203