「平成」にカメラ飛躍的進化 昔はフィルム...「チェキ」も人気

「平成」にカメラ飛躍的進化 昔はフィルム...「チェキ」も人気

まもなく終わりを告げる「平成」を捉え続けてきたカメラ。フィルムからデジタルへ。飛躍的な進化を遂げてきた31年間の変遷を振り返る。平成元年となった1989年。カメラと言えば、まだまだフィルム時代。憧れの高級品だった、一眼レフカメラ。気軽に持ち運べるコンパクト・カメラが主流だった。男性は、「やっぱりフィルムカメラが懐かしいですよ」と話した。平成の歴史とともに、最も大きな変化を遂げたカメラや関連商品、およそ200点を展示するイベントが、東京都内で開催されている。カメラの大革命といえば、デジタルカメラの登場。平成7年(1995年)、カシオ計算機が発売した「QV-10」は、撮影画面をその場で確認できる背面の液晶パネルを世界で最初に採用するなど、デジタルカメラの普及に一役買ったと言われている。平成14年(2002年)には、生産数量でデジタルカメラがフィルムカメラを追い抜き、フィルム時代の終わりを予感させた。しかし、平成10年(1998年)。撮影した写真をその場でプリントできるインスタントフィルムカメラ「チェキ」が登場。近年、SNSの普及で、あえてアナログで写真を撮る女性が増えたこともあり、人気が再燃している。女性は、「チェキの写真を(スマホの)カメラで撮ってSNSにあげるのが、今だと“映える”」と話した。そして、最もカメラを身近なものにするきっかけとなったのが、平成12年(2000年)、カメラを内蔵した携帯電話の登場だった。レンズのすぐ横に、自撮り用の鏡を付ける工夫も見られる。その後は、スマートフォンやSNSの本格的な普及で、写真を撮ることがグンと身近になった。日本カメラ博物館・石王咲子学芸員は、「これからは『令和』の時代。最近のブラックホール(撮影成功)の話なんかもあったように、(カメラの)進化によって、今まで見えなかったものも、われわれが見ることができる時代が来るのでは...」と話した。カメラは進化しつつ、これからも時代を撮り続けて行く。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35039861